ZOOMが流行ってるみたいだけど、どうやって使うんだろう?
こういうサービスはなんか抵抗があるけどオンラインレッスンをするために使ってみたい。
このように考えている、日本舞踊教室の先生向けに、ZOOMの使い方、機能、よくある「困った」の解決方法、セキュリティについて解説します。
ZOOMとは

最初にZOOMを良く知らない、という方のために、簡単に紹介しておきますね。
ビデオ通話ツールです
ZOOMとはアメリカの「ズームビデオコミュニケーションズ」が提供するWeb会議システムです。PCやタブレット、スマホがあれば、インターネットを使って、映像と音声で会話(ビデオ通話)ができます。
そして、オンラインレッスンのも活用できるツールとして注目されています。
企業向けWeb会議用に開発。2億人のユーザー
ZOOMは企業のWeb会議用のシステムとして開発されました。世界中に2億人を超えるユーザーがいると言われています。
シンプル、無料、機能が充実
ZOOMの特徴は「シンプル」「無料」「機能が充実」していることです。
操作がわかりやすく、面倒なアカウント登録も、ミーティングに参加する誰かがしていればよい、という簡単さが魅力です。無料版ではグループ通話が40分まで、など制限もありますが、マンツーマンの利用であれば無料版でも充分使用できます。
事例:東京と長野でZOOMオンラインレッスン
イメージを持っていただくために、ZOOMを使ったお稽古の事例を簡単に紹介しておきます。



こちらの教室では、東京から長野に引っ越して、お稽古に来れなくなってしまったお弟子さんと、ZOOMを使ってお稽古を再開しました。久しぶりに顔を見合わせての会話・お稽古で、充実した時間となりました!引き続き、週に一回のお稽古を続けられるそうです。
それでは、実際に、ZOOMを使ってオンラインレッスンを始める方法を見ていきます。
ZOOMでオンラインレッスンするために必要なもの
ZOOM以外にオンラインレッスンに必要なものはこちらの記事にまとめております。
ZOOMの始め方
ZOOMをお持ちのPCやタブレットで始める方法を解説していきます。
アカウント登録
まずZOOMのサイトへアクセス。「無料でサインアップ」をクリックします。
Video Conferencing, Web Conferencing, Webinars, Screen Sharing – Zoom
生年月日入力があります。
登録画面へ移りますので、メールアドレスか、Facebook,Googleアカウントで登録します。
メールで登録の場合、登録したアドレス宛のメールで本文中のボタンをクリック。


次に、個人情報登録画面へ進みます。


氏名などを登録します。パスワードは入力ルールがあるので気を付けてください。
それらが終わると、PCにZOOMのインストール(保存)が開始されます。


これでZOOMを使う準備は出来ました!
オンラインレッスンのやり方
ミーティングルームを作る
次に、いよいよ、レッスンを始める準備です。
ZOOMにサインインできたら、右上の「ミーティングを開催する」から「ビデオはオン」を選びます。
「ZOOMを開きますか?」というメッセージが出るので、「ZOOMで開く」をクリック。
「コンピューターオーディオのテスト(音声テスト)」を経て、ミーティングの画面が開きます。
ミーティングルームに招待する
これでレッスンの準備が出来ました。次は参加者の招待です。
画面の下部から参加者の招待ができます。ミーティングルームのURLをメールなどで通知できます。
LINEで招待するときは、「招待のコピー」を押して、LINEのチャット画面で貼り付け。
参加者がURLにアクセスできたら、「待機者」として一覧に表示されるので、許可します。これでミーティング(レッスン)を開始できます。
終わり方
右下の「ミーティングから退出」を押せばミーティングは終了します。または、右上の「×」ボタンでも同じです。
よく使うメニューの見方
オーディオ
動画・音声は左下の「マイク」「カメラ」のアイコンから行います。


左の画像のように斜めに線が入っていたらオフになっているので、こうなっていたら
クリックして、右のような状態にしましょう。
画面サイズの変更
右上で画面サイズを変更できます。全画面・並べて表示・相手の画面を全画面表示など、レッスンの状況に応じて変更可能です。


録画機能(PC限定)
パソコンでは録画機能が使えます。「レコーディング」ボタンで録画開始です。復習に最適です。招待された人が録画したい場合は、招待した人が「レコーディングの許可」をしなければなりません。
相手の移っている映像の枠の右上の3点メニューから「レコーディングの許可」をクリックしてください。
使いこなすと便利な機能
次に、オンラインレッスンに必須ではありませんが、使えると便利な機能を紹介します。
チャット機能
チャット機能ではテキストメッセージ、ファイルの送信が行えます。画像や資料のシェアなどに便利です。
画面の共有
お互いのPCやタブレットの画面を共有できます。相手に見せたいWEBサイトや、ファイルなどを開いた状態で「画面共有」すると、カメラの映像の代わりに、その画面が相手のディスプレイに表示されます。
よくあるZOOMの「困った」
ZOOMを使うにあたって、つまづくときもあるかと思います。ここではよくある「困った」について紹介します。
映像、音声が乱れる
ZOOMはインターネットを使っています。そして音声や映像データはデータのサイズが大きいため、通信の負荷が大きいものです。もし、映像や音声が乱れがちになったら、一方のマイクやカメラをオフにしてみましょう。それだけ通信への負荷が軽減されて、改善される場合があります。
例えば、受講生が踊っているときには、指導者側はマイクとカメラをオフにする、指導者側がカメラに向かって説明しているときは、受講者側はマイクをオフにする、などです。
インターネット環境の確認
同時にたくさんの人がインターネットに接続していると、通信状態が悪くなる場合があります。家族の人が別の部屋でYoutubeと見ていたり、ネットフリックスで映画を見ていたりすると、そのせいでインターネットが遅くなっているかもしれません。お稽古の時はなるべくなら、家族にあまりインターネットを使わないようにしてもらいましょう。
同時に開いているアプリやWEBページを閉じる
ZOOM以外に、たくさんアプリやWEBページを開いていませんか?実は、それらを使っていなくても、開いているだけで機器には負荷がかかっています。使っていないアプリやWEBページは閉じたり終了させておきましょう。
最後の手段は再起動
どうしても上手くいかなかったら、いったんアプリを閉じて、PCやタブレットを再起動する方法もあります。
別の手段も用意してあるといざというとき便利「LINE、Skype」
もしZOOMがどうしても上手くいかなかったり、途中で止まってしまったりしたとき、いざというときのためにSkypeやLINEでもお稽古できるようにしておくと安心です。
セキュリティが心配?
「ZOOMはセキュリティが心配」こういう情報を聞いた人もいると思います。2020年4月現在、Googleやアメリカの一部の教育機関ではZOOMの使用を禁止するというニュースも出ています。
ZOOMのセキュリティに脆弱性があることは事実で、4月までに指摘されたリスクは大きく三つに要約されます。
1.暗号化が十分ではない(ZOOMを通じてやり取りするファイルが外に漏れるリスク)
2.ソフト自体の脆弱性(悪意ある細工をされる余地があり、公式サイト以外でそのような細工をされたリンクからインストールを行うと、PC情報が流出するリスク)
3.第三者に乱入される可能性がある(不適切なリンクやファイルを送りつけられるなどのリスク)
1番目については解決済みという発表があり、2番目についても現在は修正済み(ただし、必ず公式HPから最新版をインストールすること)。3番目についてはミーティングIDを外部に出さない、またミーティングにパスワードを設定することで防ぐことができます。
原則、稽古をする当人意外とミーティングIDやURLをシェアしない、パスワードログインを徹底することでほとんどのリスクは防げると思いますが、どうしても心配な人、門下生で不安に思う人がいれば、ZOOMではなく、LINEやSkypeといった別のサービスを使うようにしましょう。
まとめ
以上、ZOOMの使い方、機能、よくある「困った」の解決方法、セキュリティについて解説してきました。オンラインレッスンはまだまだ新しいやり方です。新しいツールの使い方を覚えるのは最初は大変だと思いますが、オンラインレッスンには、場所を選ばずレッスンが行えるなどメリットもたくさんあります。ぜひ使い方を覚えいただき、あなたの日本舞踊教室がいっそう盛り上がるきっかけになれば幸いです。
セキュリティに関する参考記事
ビデオ会議「Zoom」は本当に危ないのか? 3つのセキュリティー問題でこれが怖い(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH)
押さえておきたいZoomのセキュリティ設定8つのポイント | マイナビニュース
Zoomのセキュリティ強化が続く。90日後には使い勝手の良さとセキュリティが両立する可能性も。(大元隆志) – 個人 – Yahoo!ニュース