日本舞踊は敷居が高いと言われる本当の理由【お金だけじゃない】

日本舞踊は敷居が高いと言われる本当の理由【お金だけじゃない】

「日本舞踊は敷居が高いと思われがちですがそんなことはありません」

「特別な人がするものというイメージがありますが、そんなことはありせん」

日本舞踊教室の宣伝文句によく書いてある言葉です。

あえていいます。日本舞踊は敷居が高い。日本舞踊は特別。私がそう思う理由を書いていきます。決して悪く言いたいわけではありません。本当に興味がある人に、日本舞踊をわかりやすく伝えていきたい、そのためになにが「敷居」となっているかを明らかにすることが目的です。

日本舞踊が敷居が高いと言われる本当の理由

「お金がかかる」はたくさんの中の理由の1つに過ぎない

よく言われるのは「日本舞踊はお金がかかるイメージ」だから…という言葉。たしかにそれも1つあります。衣装付き、かつら付き、演奏付きで舞台に上がると数十万円〜百万円を超える出費になります。しかし最近では発表会が任意参加であったり、素踊り(本格的な舞台専用の衣装をつけない)で出る選択肢があったりと本人にニーズに合わせて選べる教室が増えています。

実はお金以外にも日本舞踊の敷居が高い理由は沢山あって、日本舞踊に興味がある人が一歩を踏み出せない障壁になっています。

物語がわからない

日本舞踊は舞台芸術ですが、歌に合わせて踊るものです。振りも歌に合わせて芝居的要素が入っておりストーリーに沿った振りになっています。

歌詞が聞き取れない

しかしながら邦楽には聞き馴染みがなく、言葉も古く、初心者が初見で歌詞の意味を拾うことは困難です。つまり踊りでストーリーを表現しているのに、元となるストーリーがわからないので理解することが困難です。

物語の内容を知っていれば、振りの意味もわかり、よって舞踊者がその場面をどのように表現したいかもわかります。

演劇を観に行って、セリフがわからなければ、内容が分からず面白くないのと同じです。また、振りも言葉なしで場面がわかるほどには振り付けはわかりやすくは作られていません。そして、わかりやすくすれば良いわけでもありません。なぜなら、振りには振りの美しさ、芸術性があるからです。それを排してしまえば、ただのパントマイムになってしまいます。

このように、曲のストーリー、物語の理解がまず必要だということです。

音楽がわからない

邦楽を聴いて育ったという人は少ないでしょう。音楽に馴染みがないというのも1つの敷居です。邦楽には4拍子のリズムがないものが多く、いわば「リズムにのれない」音楽です。日本舞踊の振りを覚える難しさにもなっています。昭和後期の新舞踊ブームはここを歌謡曲を取り入れることで克服した(敷居を下げた)と言えるでしょう。

着物がそもそも特別なものである

現代の人にとって着物は特別なものです。一生着ない人もたくさんいるでしょう。着物は嗜好品となり、そして日本舞踊以上に、「=高い」のイメージは強烈に刷り込まれているのではないでしょうか。そもそも買えるものだとも所有するものだとも思っていない人がほとんどです。これは着ることに興味がある人も同じです。

これらの敷居は間違いなく存在します(もちろん人によって差はあります)。これから日本舞踊教室は「これらの敷居がある」ということを前提に情報発信を行い、その先にある、日本舞踊の魅力を伝えていくことが求めららていると思います。

先日取材した日本舞踊教室が体験レッスンやってます。なかなかアツイ先生でしっかり教えてくれます。チケット制があり、仕事で忙しいOLさんに特にお勧めです。 

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