日本舞踊の発表会を見に来る方に、事前に稽古の動画を公開するのがイケてるという話
今回は「日本舞踊の発表会を見に来る方には、事前に稽古の画像や動画をシェアするのがイケてるという話」をします。ちょっと長いですね。詳しく説明します。
稽古の画像や動画をシェアするとどうなる?
日本舞踊の発表会を見に来てくださる方に、事前にその会のためにお稽古している出演者の動画(写真でも良い)を共有します。
すると、自分の知り合い以外の人の顔も見え親近感が湧き、より発表会が楽しめる、ということなんです。
また、出演者も自分の稽古の過程が見える化されて、こんなにがんばってきたよね、とか、この時のお稽古大変だったなーとか振り返りができ、本番の達成感もより増します。
日本舞踊の発表会がつまらない理由
日本舞踊の発表会に観客として訪れる人はほとんどが出演者の関係者です。家族、友人、師匠仲間など。必ずしも日本舞踊に詳しい人たちではありません。
日本舞踊がわからない
日本舞踊はまず音楽に馴染みがないですし、歌詞も初めて聞くだけでは何を言っているのかよくわかりません。字で読んでも昔の言葉でよくわかりません。これが一つ目の理由です。
演技のレベルが低い
これ素人の発表会である以上はしょうがないでしょう。私も人のことは言えた口ではありませんが、当然プロのように誰が見ても華のある演技というのは難しいものです。これが二つ目の理由です。
知らない人が踊っている
日本舞踊が理解できなくても、多少下手でも、自分の家族友人の演技は真剣に見るのではないでしょうか。心の中で応援し、失敗しないか心配し、ああ、始めてからこんなに上手になったんだ、と成長ぶりも感じることができます。でも、それ以外の人は全然知らない人。知らない人でしかも特別うまいわけでもない(人が多い)。日本舞踊もよくわからん。これは退屈です。そんな踊りを十何人も見せられたらたまったものではありません。これが三つ目の理由です。
事前に画像や動画を共有するメリット
赤の他人が他人でなくなる
先ほど見てきた、発表会がつまらない理由「日本舞踊がわからない」「演技のレベルが低い」「知らない人が踊っている」ですが、自分の家族友人であれば、最初の二つがクリアできてなくても、楽しめますよね。最初の二つを覆すことはすぐには難しいですが、「知らない人」を「知っている人」に変えることはそれより簡単にできます。そうすると発表会をより楽しむことができるようになるということです。
事前にお稽古風景を画像や写真で公開し、一生懸命に練習する他の出演者の様子も見てもらえれば、赤の他人が、ちょっぴり他人でなくなります。これが最大の狙いです。
出演者の満足度も上がる
出演者も、自分の稽古風景を記録してもらうことで、本番に向けて稽古を重ねてきた過程を見える化できます。
すると「こんなにがんばってきたよね」とか「ここ難しかったんだよねー。全然できないかと思った」のようにあらためて振り返りができますので、本番で踊りきった後の達成感も増します。
公開するときはプライバシーに気を付けて
動画を公開する際は、事前に全員に許可をとる、もしくは限定公開設定(URLを知っている人しか見れない)にして個人情報管理に気を付けましょう。厳密にいうと、限定公開でもSNSなどでURLを拡散してしまうと不特定多数の方の目に触れる可能性もありますので、公開許可をとる、公開を望まない人は撮影しない、という線引きをしっかりしておいたほうがよいですね。
まとめると…
日本舞踊の発表会を見に来る方に、事前に稽古の動画を公開すると、見に来る人が、出演者に親近感を持ってより発表会が楽しめ、出演者の満足度もあがる、というお話でした。
この記事は以下の日本舞踊教室、動画を参考にしています
実際にこのような動画を公開されている日本舞踊教室が埼玉と東京で教室を展開している花伎稀世花舞踊研究所さんです。
4年に一度の大舞台の稽古風景をYOUTBEで公開。
画像をつなぎ合わせているだけの単純な動画、とも言えますが、これでも出演者の息遣いが聞こえるようで、親しみがわいてくると思いませんか。

