伝統芸能をテーマにしたマンガ28選!歌舞伎・能楽・日本舞踊・三味線
この記事では伝統芸能(歌舞伎・能楽・日本舞踊・三味線)をテーマにしたマンガ28選を紹介します。
| ぴんとこな | 歌舞伎 | 嶋木 あこ | Cheeseフラワーコミックス |
| かぶく者 | 歌舞伎 | たなか 亜希夫 | 講談社 |
| 國崎出雲の事情 | 歌舞伎 | ひらかわあや | 小学館 |
| 色兼ネル | 歌舞伎 | 河惣益巳 | 白泉社 |
| カブキブ! | 歌舞伎 | 榎田 ユウリ | 角川文庫 |
| かぶき伊左 | 歌舞伎 | 紗久楽さわ | KADOKAWA |
| 花の家 | 歌舞伎 | 高見 まこ | 集英社 |
| かぶきドロップ | 歌舞伎 | 糀谷キヤ子 | 実業之日本社 |
| 召しませ歌舞伎 | 歌舞伎 | 狩野 真央 | イースト・プレス |
| 右近左乃介 | 歌舞伎 | 山本 康人 | 講談社 |
| 鼻紙写楽 | 歌舞伎 | 一ノ関 圭 | 小学館 |
| マンガで教養 やさしい歌舞伎 | 歌舞伎 | 千駄キャサリン (著), 清水まり (監修), 白川蟻ん (イラスト) | 朝日新聞出版 |
| ドーンダンス | 歌舞伎 | 庄野 晶 | KADOKAWA |
| 毒と花道 | 歌舞伎 | たしろ みや (イラスト), 猶本 三羽 (企画・原案) | 白泉社 |
| 双晶宮 | 歌舞伎 | 遠野一実 | オフィス漫 |
| かぶき姫 ―天下一の女― | 歌舞伎 | 下元智絵 | メディアファクトリー |
| 町子かぶき迷作集 | 歌舞伎 | 長谷川 町子 | 朝日新聞出版 |
| マンガでわかる歌舞伎 | 歌舞伎 | 漆澤 その子 (監修), マンガでわかる歌舞伎編集部 (編集) | 誠文堂新光社 |
| ましろのおと | 三味線 | 羅川 真里茂 | 講談社 |
| さんさん桜 | 日本舞踊 | くらの | KADOKAWA |
| 藤の舞袖 | 日本舞踊 | 橋岡リツキ | マーガレットコミックスDIGITAL |
| にちぶっ! | 日本舞踊 | 石川沙絵 | 講談社 |
| オレンジ チョコレート | 日本舞踊 | 山田南平 | 白泉社 |
| シテの花 | 能楽 | 壱原ちぐさ | サンデー(小学館) |
| 花よりも花の如く | 能楽 | 成田美名子 | 白泉社 |
| 夢の碑 渕となりぬ | 能楽 | 木原敏江 | 小学館 |
| 風と雷 | 能楽 | 星野 泰視 (著), 樹林 伸 (原著) | 講談社 |
| 幻妖能楽集 | 能楽 | 波津 彬子 (著), 山内 麻衣子 (著, 監修) | 怪と幽COMICS |
ぴんとこな(歌舞伎)

嶋木あこによる漫画『ぴんとこな』は、2009年から2015年まで『Cheese!』で連載され全16巻。小学館漫画賞少女向け部門を受賞した歌舞伎を題材とした作品で、タイトルは歌舞伎用語で「男らしく芯のある二枚目」を意味します。ボイスドラマ化、ananマンガ大賞準大賞などを経てドラマ化もされました。物語は、歌舞伎界の名門に生まれたやる気のない御曹司・恭之助と、実力でのし上がってきた一弥、そして恭之助が一目惚れした一弥の知り合いのあやめを中心に展開します。
作者:嶋木 あこ
出版社:Cheeseフラワーコミックス
かぶく者(歌舞伎)
伝統と格式を重んじる歌舞伎の世界で、「かぶく」ことだけを追い求める市坂新九郎の生き様を描いた物語。
駆け出しの歌舞伎役者である市坂新九郎は、「かぶく」、つまり観客の心を揺さぶることが何よりも好き。その天賦の才能は、しかしながら伝統ある歌舞伎の格式からは大きく逸脱していました。興行界の大物、山村新十郎の後ろ盾を得て、保守的な歌舞伎の世界で自由に演じる新九郎は、次々と伝統や格式を破壊する行為と見なされます。
そのような新九郎を完全に潰そうと、梨園の首領である瀬山華山が陰謀を巡らせます。この出来事は、新九郎を中心に、梨園の保守派と革新派の闘いへと発展していく…。
作者:たなか 亜希夫
出版社:講談社
國崎出雲の事情(歌舞伎)

ひらかわあやによる漫画『國崎出雲の事情』は、『週刊少年サンデー』で2010年から2014年まで連載された、女形の歌舞伎役者を主役としたコメディ漫画です。
超絶美少年の主人公・國崎出雲は、旅に出た母親の代わりに、自身を溺愛する父親の元で歌舞伎の世界に入り、男にも女にも愛されるが故に受難の日々を送ることになります。
作者:ひらかわあや
出版社:小学館
色兼ネル(歌舞伎)

名門・阿寿磨屋(あずまや)を破門された女方歌舞伎役者・緋世(あけよ)は、酒場で出会い恋仲となった諒一郎(りょういちろう)と共に名古屋へ赴く。大正歌舞伎ロマンを描く一作。
作者:河惣益巳
出版社:白泉社
カブキブ!(歌舞伎)

榎田ユウリの小説『KABUKIBU!』は、歌舞伎を愛する高校生・来栖黒悟(クロ)が、親友のトンボと共に高校でカブキ部を作るため、カブキ同好会を立ち上げる物語です。当初は人が集まらなかったものの、クロの歌舞伎への情熱と諦めない姿勢が周囲を惹きつけ、次第に仲間が集まり始めます。
作者:榎田 ユウリ
出版社:角川文庫
かぶき伊左(歌舞伎)

江戸から明治へと時代が移り変わる中、芝居の形も変化していく。旧体制からは悪所とされていた芝居小屋が、新政府からは新時代の社交場となることを求められました。この好機に、伊左衛門をはじめとする役者たちは、新しい時代の芝居を作ろうと計画。物語は、彼らが模索する新時代の芝居の行方を描きます。
作者:紗久楽さわ
出版社:KADOKAWA
花の家(歌舞伎)

大学生の仲井貴一郎は、偶然再会した同級生・藤田日和から、歌舞伎役者の兄・立河染太郎の花嫁の代役というアルバイトを頼まれます。今までと違う歌舞伎の世界に圧倒された貴一郎は、その魅力に惹かれ、歌舞伎役者の道へと足を踏み入れていきます。
作者:高見 まこ
出版社:集英社
かぶきドロップ(歌舞伎)

幕末から明治に活躍した伝説の歌舞伎役者の魂が、女子高生の身体に降霊する奇想天外な物語です。現代歌舞伎の世界でもがき苦しむ若き役者・明と、亡き父の思いを兄に託す妹・キヨの願いが、不思議な現象を引き起こします。キヨに降霊した五代目市村宇左衛門(見た目は女子高生)は、自身の芸を後世に残したいと願い、役者として成長したい明と共に、現代歌舞伎界で新たな挑戦を始め…伝統と革新、継承と進化を描きながら、ファンタジー要素も加わった新しい歌舞伎漫画。
作者:糀谷キヤ子
出版社:実業之日本社
召しませ歌舞伎(歌舞伎)

著者・狩野真央は、少女時代にテレビで坂東玉三郎や片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)に魅了され、生の歌舞伎を観に行った経験からその面白さに目覚めました。自身の体験をもとに、演目や役者、物語を紹介しながら、歌舞伎の魅力を熱く語るコミックエッセイ。
作者:狩野 真央
出版社:イースト・プレス
右近左乃介(歌舞伎)

歌舞伎界の名門・音村屋の名跡「寿三郎」の襲名をめぐり、華やかで実力もある音村左乃介と、突如現れ悪魔的な才能を見せる腹違いの弟・桐生右近が激突。十五代襲名をかけた兄弟の壮絶な対決は、舞台上で命を削る戦いとなる――運命に翻弄される二人の宿命の物語。
作者:山本 康人
出版社:講談社
鼻紙写楽(歌舞伎)

『鼻紙写楽』は、歌舞伎と浮世絵を題材にした全8話の三部作。江戸時代・田沼時代を舞台に、芝居小屋で囃子方として働く勝十郎が、兄の殺害をきっかけに再び武士として同心見習いとなり、連続幼女殺人事件に巻き込まれていく。加筆・再構成された本作は、一ノ関圭の代表作を超える傑作とされ、多くの漫画家や読者から高い評価を受けています。
作者:一ノ関 圭
出版社:小学館
マンガで教養 やさしい歌舞伎(歌舞伎)

歌舞伎の入門書。マンガ、写真、図解でわかりやすく魅力を紹介しています。
歌舞伎をはじめて観賞する主人公がハマるまでをストーリーで展開。マンガを楽しく読むだけで、歌舞伎の基礎や魅力がわかります。市川猿之助のインタビューのほか、演目100紹介も収録。
千駄キャサリン (著), 清水まり (監修), 白川蟻ん (イラスト)
出版社:朝日新聞出版
ドーンダンス(歌舞伎)

歌舞伎に興味がなく演技も苦手な養子・照親と、才能にあふれながら、女性ゆえに舞台に立てない天才女子高生・邦。照親は自身の「演技をコピーする能力」を使い、邦を間接的に舞台へ立たせようとします。アンバランスな二人が織りなす、歌舞伎界での挑戦と成長を描いた物語。庄野晶による、演技と個性が火花を散らす新感覚歌舞伎ドラマ。
作者:庄野 晶
出版社:KADOKAWA
毒と花道(歌舞伎)

顔を隠して育てられ、周囲から孤立していた少年・佐伯瑞希は、歌舞伎役者・旦原三四六に誘われ、思いがけず歌舞伎の世界へ。舞台に立った瞬間、瑞希の中に秘められていた驚異的な才能が覚醒。孤独な少年が歌舞伎を通して運命を切り拓いていく物語。
たしろ みや (イラスト), 猶本 三羽 (企画・原案)
出版社:白泉社
双晶宮(歌舞伎)

『双晶宮(そうしょうぐう)』**は、歌舞伎界を舞台に描かれるミステリー・ラブストーリー。歌舞伎俳優の息子・晶が、母の事故をきっかけに新幹線事故に遭遇し意識不明となる。その後、自分の中に“ヴァニシング・ツイン”――生まれなかった双子の妹・千晶が存在していたことを知る。千晶の意識は次第に表に現れはじめ、晶の身体を通して行動を始める。千晶が憧れの踊り手・空也に会うため、晶の身体を使って舞踊の世界へ進出。坂西流の舞踊会で、倒れたヒロイン・咲耶の代役として「道成寺」を踊ることに。内臓を圧迫する苦しみに耐えながら舞台を務めた晶(千晶)は、限界を迎え倒れる。千晶が命をかけて求めたものとは。
作者:遠野一実
出版社:オフィス漫
かぶき姫 ―天下一の女―(歌舞伎)

江戸時代初期、歌舞伎の祖となる娘が「天下一」を目指し踊り続ける。その才能は人々を魅了し、「傾き(かぶき)」という時代の勢力と結びついて、やがて天下を揺るがす存在へ―。日本文化の源流を描く、壮大で華やかな大河活劇。
作者:下元智絵
出版社:メディアファクトリー
町子かぶき迷作集(歌舞伎)

「サザエさん」「いじわるばあさん」などで有名な長谷川町子による、まんがで楽しむ町子版歌舞伎。1952年9月から『週刊朝日』で連載。「身替座禅」など15編の物語で構成されている。歌舞伎入門ブックとしても最適の一冊です。
作者:長谷川 町子
出版社:朝日新聞出版
マンガでわかる歌舞伎(歌舞伎)

歌舞伎初心者向けにわかりやすく構成された入門書です。
PARTⅠでは歌舞伎の基本知識を解説し、PARTⅡでは上演頻度の高い50演目をマンガと解説文で紹介。あらすじ・鑑賞ポイント・豆知識を交え、興味を持ちやすい構成となっており、「歌舞伎は難しそう」と感じる人でも楽しみながら理解を深められる内容になっています。歌舞伎観劇のきっかけになることを願って作られた一冊です。
漆澤 その子 (監修), マンガでわかる歌舞伎編集部 (編集)
出版社:誠文堂新光社
ましろのおと(三味線)

『ましろのおと』は、羅川真里茂による津軽三味線を題材とした漫画で、2010年から2022年まで『月刊少年マガジン』で連載されました。タイトルは「ましろの音」と「ましろノート」の二重の意味を持ちます。
本作は、第36回講談社漫画賞少年部門や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、2021年時点で累計発行部数は450万部を突破しています。
物語は、祖父の死をきっかけに自分だけの「音」を探すために上京した16歳の津軽三味線奏者・澤村雪が、東京で様々な人々と出会い、成長していく姿を描いています。ライブハウスでの演奏を経て、母の手配で私立梅園学園に通うことになった雪は、津軽三味線愛好会の仲間たちとの交流を通じて音楽の世界を広げていきます。
作者:羅川 真里茂
出版社:講談社
さんさん桜(日本舞踊)

日本舞踊の名家に生まれながら、父の死を機に舞台を離れた菊央。そこへ突然、金髪碧眼の少女・ヒメが日本舞踊を習いたいと現れる。奔放なヒメに振り回されるうちに、菊央は再び舞台に立つ決意を固めていく物語。
作者:くらの
出版社:KADOKAWA
藤の舞袖(日本舞踊)

若奈が文化祭で共演したのは、日本舞踊家元の御曹司・菖蒲。舞台をきっかけに、若奈と彼は日本舞踊部を始めることに!?
作者:橋岡リツキ
出版社:マーガレットコミックスDIGITAL
にちぶっ!(日本舞踊)

帰国子女のちなつは、日本舞踊部で舞う少女に一目ぼれし、期待に胸を膨らませて部室を訪れる。しかしそこでは、まさかのお茶会が開催中!? 個性豊かな部員たちとの、のんびりゆる〜い日常を描く日本舞踊部4コマストーリー。
作者:石川沙絵
出版社:講談社
オレンジ チョコレート(日本舞踊)

幼なじみでお隣同士の呼水千尋(ちろ)と、16歳で人気女形として活躍する日本舞踊の家元の跡取り・姫野律。ちろは律に憧れ、ある願いを抱いていたが、その願いが思わぬ騒動を巻き起こすことに――。伝統と青春が交錯する、ちょっと波乱の物語!
作者:山田南平
出版社:白泉社
シテの花(能楽)

『シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-』は、壱原ちぐさによる漫画で、能楽宝生流宗家・宝生和英の監修のもと、2024年から『週刊少年サンデー』で連載中の作品です。
物語は、大人気ダンスボーカルグループの一員として活躍していた葉賀琥太朗が、舞台中の事故で芸能界を引退し、亡き祖母が残したチケットをきっかけに能の世界へと足を踏み入れていく姿を描いています。現代の若者が伝統芸能に触れ、自分の新たな道を見つけていく成長ストーリー。
作者:壱原ちぐさ
出版社:サンデー(小学館)
花よりも花の如く(能楽)

『花よりも花の如く』は、成田美名子による能楽をテーマとした漫画作品で、2001年5月号から『月刊メロディ』に連載が開始されました。その後、『MELODY』に移行し、2025年4月号にて20年以上続いた連載が完結しました 。
物語は、能楽師・榊原憲人を主人公に、彼が内弟子として修行を積みながら、能楽界での成長と恋愛模様を描いています。憲人は、祖父であり師匠でもある左右十郎先生のもとで、天人や鬼、美女など多様な役をこなす中で、能楽の深さと向き合い続けます。また、彼の恋人である葉月との関係も物語の重要な要素となっています。全23巻で構成され、能楽の魅力と共に、憲人の成長と恋愛が描かれています。
作者:成田美名子
出版社:白泉社
夢の碑 渕となりぬ(能楽)

丹波の猿楽一座「三枝座」に所属する若者・羽角は、能楽で天下を取るという夢を抱き、座を率いて京での興行に挑みます。彼と共に舞う乙輪は、清冽な舞を舞う才能を持ちながらも、芸術性を追求する近江猿楽の白楊太夫から、三枝座では大成しないと指摘されます。羽角は乙輪の才能を理解し、彼のために白楊座への移籍を決意します。一方、乙輪は羽角への深い想いを抱きながらも、舞に打ち込むことでその感情を抑えようとしますが…。
作者:木原敏江
出版社:小学館
風と雷(能楽)

『風と雷』は、原作:樹林伸、作画:星野泰視による歴史漫画で、2009年に講談社から刊行されました 。本作は、歌舞伎俳優・市川海老蔵の求めに応じて樹林伸が書き下ろした新作歌舞伎『石川五右衛門』の原作を、星野泰視が大胆にアレンジして漫画化した作品です 。
物語は、天下の大盗・石川五右衛門と、天下人・豊臣秀吉という、決して相容れぬ存在でありながらも、奇しき縁で結ばれた二人と、美姫・茶々を中心に展開されます。歌舞伎の魅力を詰め込み、けれん味たっぷりに描き出された物語です 。
星野 泰視 (著), 樹林 伸 (原著)
出版社:講談社
幻妖能楽集(能楽)

『幻妖能楽集』は、少女漫画家・波津彬子が日本の伝統芸能である能を美麗にコミカライズした作品です。能の神髄である幽玄の世界を、漫画として楽しむことができる内容です。作品には、「刀剣乱舞」で人気の小狐丸が登場する「小鍛冶」や、テレビドラマにもなった親子愛を描く「隅田川」、その他の有名能楽作品「葵上」「定家」「羽衣」「道成寺」などが含まれています。
これらの能楽作品は、死者の魂や異形のものと響き合うテーマで、異世界的な要素を持つ物語が描かれています。山内麻衣子による解説コラムが作品ごとに書き下ろされ、能楽に対する理解を深めるためのガイドとしても機能しています。
能楽に興味を持ち始めた人や、さらに深く学びたい人に向けて、一歩進んだ作品解説とともに能楽の美しさと幻想的な世界を楽しめる一冊です。
波津 彬子 (著), 山内 麻衣子 (著, 監修)
出版社:怪と幽COMICS
