民謡「おてもやん」歌詞と解説

民謡「おてもやん」歌詞と解説

日本舞踊で有名な民謡「おてもやん」の歌詞と解説です。

stand.fm」にて、音声解説始めました。音声で聞きたい方はこちらをどうぞ。

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民謡「おてもやん」解説

熊本県民謡。「やん」は「さん」「ちゃん」のような愛称。「おてもやん」は地元の娘、富永チモをモデルに、その踊りと三味線の師匠であった永田イネによって作られたといわれています。「おチモやん」が訛って「おてもやん」となったのでしょうか。

「おてもやん、最近嫁入りしたそうだね」

「だけど周りの人が、旦那が疱瘡のようだからと、まだ杯は交わしていない、まあどうにかしてくれるでしょう」

「実は、三つ山を越えたところに惚れた人がいるけれど、女の口からは言えません。彼岸で若者が集まるときにゆっくり話がしてみたい。」

「人生、辛いこともあるけれどくよくよしてもしょうがない。覚悟を決めれば心も楽になるよ。」

顔も見ない相手と結婚することが当たり前の時代、心に秘めた人がいても自分の思うようにはできません。必ずしも思い通りにならないやるせなさを、陽気に笑い飛ばす強さの裏に哀愁を感じる一曲です。

1935年に芸者歌手、赤坂小梅のレコードでヒットしました。赤坂小梅は、当時人気だった歌手、市丸、勝太郎とともに「鶯芸者の三羽烏」と呼ばれ活躍しました。小梅は同じく九州民謡の「黒田節」でも知られています。

民謡「おてもやん」歌詞

一、
おてもやん あんたこの頃嫁入りしたではないかいな
嫁入りしたこつぁしたばってん ご亭どんがグジャッペだるけん
まぁだ盃はせんだった
村役 鳶役 肝煎りどん あん人たちのおらすけんで
あとはどうなっときゃあなろたい
川端町っつぁん きゃぁめぐろ
春日ぼうぶらどんたちゃ 尻ひっぴゃぁて花盛り花盛り
ピーチクパーチク雲雀の子 げんばく茄子のいがいがどん

二、
一つ山越え も一つ山越え あの山越えて
私しゃあんたに惚れとるばい
惚れとるばってん言われんたい
追々彼岸も近まれば 若者衆も寄らすけん
くまんどんのよじょもん詣りにゆるゆる話しもきゃぁしゅぅたい
男振りには惚れんばな
煙草入れの銀金具が それがそもそも因縁たい
アカチャカ ベッチャカ チャカチャカ チャー

三、
一つ世の中 艱難辛苦の荒波越えて
男度胸でおいでなさい くよくよしたとてしょうがない
何時か目も出る花も咲く
移り気な浮き世のならいに 取り越し苦労はおやめなさい
悩みなんぞはこちゃ知らぬ
意地と張りの心が それが後生楽たい
アカチャカ ベッチャカ チャカチャカ チャー

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