「和活」のすすめ!抹茶スイーツから、着物で楽しむ和のお稽古事まで!
和の文化には興味があるんだけど、どこから始めていいかわからない・・・
なんだか敷居が高そう・・・
このようにお考えの方に、「和活」という提案をしたいと思います。和活とは、「和の文化を日常で気軽に楽しめる活動」のことです。必ずしも着物を着たり、専門知識がなくても大丈夫。
この記事では次の3つのカテゴリに分けて和活をご紹介。
「着物で体験すると楽しさ倍増!『和のお稽古事』」
「和を感じる場所へ出かけよう!」
「まずは抹茶パフェから?食で『和』を楽しむ!」
日常に「和活」を取り入れる提案をしています。
「生活の中で和を感じたいなあ」と思っている人や、お気に入りの着物を買ったんだけど、着る機会が欲しいなあという人などが、楽しめるさまざまなアクティビティがあります。
こんなに気軽でもいいの?と思うかもしれませんが、「和の文化を楽しむ」のが和活の本質。ぜひ気軽に始めてみてください。
「和活」とは?
和の文化を日常で気軽に楽しめる活動、それが和活です。
これから代表的な「和活」を紹介します。着物を着ること、着物で楽しむ活動はもちろん、和文化を感じられる活動ならなんでも「和活」だと言えます。あなたが楽しめる自分だけの「和活」を探してみましょう。
1.着物で体験すると楽しさ倍増!「和のお稽古事」
まずは、和のお稽古事。洋服で参加できるものもありますが、着物で行えば楽しさ倍増です。教室に通うだけでなく、ワンデイのワークショップも多数、開催されています。いろいろなお稽古を体験してみましょう。
「舞踊」で心身を調える
日本を代表する舞踊「日本舞踊」は、このメディアでも詳しく紹介している通り、着物の美しさ、日本古来の身体技法を伝える精緻な芸術です。江戸時代に歌舞伎から生まれ、能や宮廷舞踊とは違い、庶民文化の流れを汲んでいます。古典音楽で楽しむ舞踊だけでなく、現代風にアレンジした舞踊もあり、さまざまなスタイルがあります。戦後、習い事として一般に広く普及しました。体を動かし、美しい所作も学べる人気の「和活」のひとつです。最近では、心身の調える「動く瞑想」としても注目されています。
「能」は室町時代に観阿弥・世阿弥によって大成されました。江戸時代には徳川幕府の庇護を受け、武士のたしなみとして受け継がれます。観劇するものと思われがちですが、能は習うこともできますし、ワークショップも開催されています。
教室やカルチャースクールに出向いたり、オンラインレッスンを受講するなど多様な選択肢があります。
「華道」「生け花」で自分の創造性を表現しよう
花の組合せで自然の美しさを表現する「華道」や「生け花」は、目で見て楽しめるだけではなく心も癒してくれる和活です。季節感を感じることの少なくなった昨今ですが、季節の花に手で触れ、目で楽しんで器に生ける体験は、日常の中に華やかさを落ち着きをもたらしてくれます。
伝統を空間で味わう「茶道」
「茶の湯」は、千利休が大成した和の総合芸術です。現代では茶道と呼ばれ、海外でも人気があります。抹茶碗をはじめとする道具から、供されるお菓子、掛け軸、花、茶室という空間に至るまで、すべてに日本の伝統や美意識が凝縮されています。
「俳句・和歌」で世界を見る
「五・七・五」、「五・七・五・七・七」で表現される世界は、非常に限定的でありながら宇宙のように多様な世界を表現できる不思議な定型詩です。時には楽しみとして、時にはラブレターとして、時には辞世の句、という死ぬ間際の究極の感情を表す手段として、日本人にはなくてはならない存在でありつづけてきました。
自然や心の動きを俳句や短歌でうまく表現できたとき、人に伝えられた時の喜びはひとしおです。
音で日本を感じる「邦楽」
日本の伝統楽器には、筝(そう。琴とも)、笛、鼓、和太鼓、三味線、琵琶など自然の素材で作られた多様なバリエーションがあります。力強い津軽三味線や、祭り囃子を想起させる篠笛など、様々な個性があります。
また、楽器が苦手でも「長唄」や「小唄」など日本独特の歌(唄)もありますよ。
「和裁」で自分の着物を作ってしまおう
着物好きでたまらないなあなたには、ひょっとしたら「和裁」がお似合いかもしれません。着物を作る和裁の伝統的な作り方はすべて「手縫い」。実は、この手縫いが着物のサステナビリティの象徴なのです。布を傷めない手縫いで作られた着物は、糸をほどくと、元と同じ反物に復元が可能で、また別の着物に仕立て直すことができるのです。昔はこうして、布をを大切にし、着物をリサイクルしてきたのです。
和裁ができれば、自分オリジナルの着物や帯を作ることができます。お気に入りの反物で、自分で作った着物を着るのは、和活の究極形かもしれませんね。
2.和を感じる場所へ出かけよう!
着物がなくても、和を感じることはできます。和文化鑑賞や、伝統的な建築物への訪問、気軽な和カフェでのひと時も、立派な和活です。
日本の伝統演劇や舞踊、音楽鑑賞、お祭りで体で和を感じる!
歌舞伎や能楽鑑賞、三味線音楽を聴きに行くのも楽しい体験です。三味線をはじめとする邦楽は、現代風のアレンジでライブを行っている演奏家やバンドも実は多く、古典的すぎるスタイルが苦手な方でも楽しめます。
そして、日本が誇る「祭り」もおすすめです。日本各地で古くから続くお祭りを見に行くのもいいですし、地元のお祭りの盆踊りの輪に加わって、体で伝統を感じるもの楽しい体験です。
伝統を感じる週末観光、街歩き、旅はどうですか?
浅草や京都といった場所は、伝統的な建築物や土地の歴史を感じられるものが数多くあります。もちろん、日本各地に、時には観光地として、時にはひっそりとそのような場所が残されています。
そのようなところを訪れる際には、ぜひその場所に精通したガイドによる現地ツアーがないか探してみてください。ガイドブックでは知ることができない、土地にしみ込んだ歴史と文化を知ることができるかもしれません。
3.世界遺産・和食をはじめとする、食で「和」を楽しむ!
日本が世界に誇れる最もすばらしいものの一つは間違いなく「食」です。
世界遺産になった「和食」は、旬のものを、その味が最大限生かされる形で調理・提供され、味にも見た目にも、日本人の繊細な美意識がいかんなく発揮されています。
バリエーション豊富な郷土料理、おなじく土地によって豊かな個性を発揮する日本酒を楽しむ旅に出かけてもいいでしょう。
修行僧の食事であった「精進料理」は、健康食としても再評価されています。伝統食材、納豆や豆腐は、栄養豊富でヘルシーなベジタリアンフードとして世界でも有名です。
海に囲まれ山もあり、水がきれいな日本ではどこへ行っても美味しい食材がたくさんあります。
和カフェや和喫茶からはじめてみよう
また、アクティビティや、舞台鑑賞、高級な和食を楽しむ時間や予算がないときは、抹茶やあんこといった日本の食材を使ったスイーツが楽しめる、和カフェや和喫茶で、ひと時を過ごすのはどうでしょうか?
抹茶は日本独特の飲み物です。元は薬として利用されていましたが、いまは現代の生活にポピュラーな食材として溶け込んでいます。抹茶はカフェでも楽しめるし、スイーツの材料としてもスーパーやコンビニで見かけないことはありません。
抹茶パフェや、ぜんざい、あんみつ、カロリーが気になる人は食物繊維豊富な心太(ところてん)など、多くの選択肢があります。
まとめ
「着物で体験すると楽しさ倍増!『和のお稽古事』」
「和を感じる場所へ出かけよう!」
「まずは抹茶パフェから?食で『和』を楽しむ!」
3つのカテゴリから和活の楽しみ方を紹介しました。和の文化の根底には、私たち日本人が無意識に身に付けている価値観といった、目に見えないけれど大切なものが流れています。だからこそ、日常に取り入れることで、忙しい毎日に流されることなく、心地よく過ごすことができます。
まずは近くのカフェで抹茶スイーツを頼んでみることからでもかまいません。気軽に和を楽しみましょう!