また日本舞踊を始めたいけど、前に習ってた流派の教室が近くにない・・・
流派が変わってしまってもいいのかな・・・
家庭の事情で辞めていたけど、また日本舞踊を始めたい。
引っ越した新しい家の近くで日本舞踊を習いたい。
そのほかの事情で今の教室を辞めて、別の教室へ変わりたい。
このような事情でこれまで習っていた「流派が変わる」とき、ちょっとためらわれる人もいると思います。この記事では、「決してそんなことはありませんよ」ということ、そして、そのときに気を付けるべきポイントをお伝えします。
この記事でわかること
✓流派は変わってもOK
✓流派を変わるときに注意すること
✓流派が変わった私の知り合いの例
私は日本舞踊を始めて6年になります。このメディアを通じていろんな日本舞踊教室の先生にインタビューしてきて、「流派」に対するお師匠さんの考え方を聞いてきました。また周りで何人も流派が変わった経験がある人もいます。それらの事例を踏まえてご紹介しますね。
流派は変えてもOK
結論、流派は変わってもOKです。
「流派を変わるべきではない」と強く言われるのは「名取」や「師範」以上の人の話で、いち愛好者はそこまで気にされることはありません。また名取、師範であっても、事情により別の流派で再スタートを切る方もいらっしゃいます。
私の周りには転居や、長期のブランク、周りに教室が少ない、などの理由で流派を変わった人が何人もいますが、みなさん、新しい教室で日本舞踊を楽しんでいらっしゃいます。
私はいち愛好者は、その人に合った師匠・教室に出会うことが大切だと考えていまして、流派にこだわりすぎず、自分が楽しめる場所を探すのよいと思います。
だから、流派は変えてもOKです。
ここがポイント。流派を変わるときに注意すること
流派を変わるときに押さえておいた方がいいポイントもあります。
押さえるべきポイントは、「筋は通しておきましょう」ということです。具体的には、
・前の師匠に連絡がつけば、事情により流派を変わる旨、報告しておく
・新しい師匠には、これまで学んでいた流派について伝える
理由は、伝統芸能の世界特有の価値観があるため、そうしたほうが、今後気持ちよく日本舞踊を続けていくことにつながることになると思うからです。このあと詳しく説明します。
同じ流派、同じ師匠からずっと学び続けるもの
日本舞踊は、家元の芸を継承していくために流派を作って、芸を守っていく、という仕組みを持っています。この家元を中心とした師匠と弟子の結びつきはとても強いもので、気軽に他の流派に移るようなことは、原則として望ましくない、という価値観が受け継がれてきました。
さらに「名取」ともなると、家元から流派の名前をもらいます。これは正式に「一門」へ入ったということであり、流派の看板を背負って活動するということです。これは「一生ついていきます」くらいの大きな出来事です。
逆に言えば、教える立場から見れば、「このお弟子さんとは一生付き合っていくかもしれない」という気持ちで教えています。
最も、いち愛好者の立場であれば、流派を変わることに対して、あまり気にされることはありません。個々人によって、様々な事情があることは当然、理解されます。一方で、教える立場の方は、このような伝統的な価値観を共有していますし、みなさんとずっとお付き合いをしていくつもりで教えている方々ですので、流派を変わるというときは、報告をしておいた方がよろしいかと思います。
事情があって流派が変わることは、残念がられるかもしれませんが、あなたが元気で日本舞踊を続けてくれることを喜んでくれるのではないでしょうか。
同じように、新しい師匠に対しても、こういう事情で流派を変わりますが、お世話になります、ということは伝えておいた方がいいですね。これが「筋を通す」ということになると思います。
名前を持っている人は「名前を返す」
すでに名取以上で、名前を持っているときは必ず相談しましょう。流派を変わるときは原則、「もらった流派の名前を返す」ということになります。そして、新しい流派では名前なしから再スタートになります。
実際に流派が変わった人の声
私の周りでは、何名か、流派を変わった人がいます。
・地元から東京へ転居されたことをきっかけに、十数年ブランクがあったけど、新しい流派の教室で習い始められた方
・カルチャースクールで長年習ってきて、本格的に習うためにカルチャーの先生とは違う流派の教室へ入った方
・小さいころに習っていた流派がなくなってしまって、別の流派へ移った方(この方は師範までなられています)
いずれも、連絡がつく場合には、前に師匠にも報告をされていましたが、特に問題なく今も新しい環境で日本舞踊を続けられています。
これらの「筋を通す」ということは、古い世界だね、と言ってしまえばそれまでですが、それ自体が文化とも言えますし、そうのような価値観だから伝統芸能として残ってきたとも言えます。「師匠と弟子」という独特の関係性が、町のお稽古場の雰囲気を育んでいるとも言えます。
流派を変わる、ということは、そのあたりの文化も少し気にしつつですが、日本舞踊を楽しむのはあくまであなたです。あなたが楽しく続けられる、日本舞踊教室、新しい師匠との出会いが実現することを願っています。
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