【自由記述】習い事における子どもの安全(性加害)に関するアンケート 集計・分析レポート
具体的な被害の実態報告
アンケート自由記述欄及びヒアリングで寄せられた被害証言
本資料は、アンケートの自由記述欄及びヒアリング等で寄せられた具体的な被害証言(全25件)を、行為の種類に基づき6つのカテゴリに分類・整理したものである。1件の証言に複数の行為が含まれる場合は、主たる行為に基づいて分類した。各証言には回答者の属性(性別・年代・ジャンル・立場)を付記した。
※ 個人が特定されるおそれのある固有名詞等は伏してある。
※具体的な性加害や不適切行為の記述があるため、フラッシュバックなどが心配な方は閲覧をご遠慮ください。
※回答内容は公開することを同意いただいた上でアンケートに回答いただいております(その上で個人が特定されかねないと判断した回答は一部要約、省略等の編集を行っております)。
カテゴリ1:身体への不必要な接触(9件)
最も多く報告されたカテゴリである。指導を装った密着・接触から、着替え時の身体接触、マッサージ名目の接触まで、行為の態様は多岐にわたる。被害は音楽、ダンス、武道、学習塾、伝統文化、スポーツと全ジャンルにまたがっており、特定の分野に限定されない問題であることが示されている。
① 回答:先生が女児に対し頭や額にキスする、腕などを摩る、腰や肩に手を回すなどされている現場を見ましたが、その子の父親も一緒にいたので何も言えませんでした。多分先生が日頃からスキンシップをとっており、親御さんは幼児の頃からの先生なので仲良くて当たり前と思っていたのかもしれませんが、異様に思いました。 また別の生徒ですが、その子の先生に公園でデートしようと誘われ、膝に乗せられてブランコに乗ったり髪の毛や顔を触られて気持ち悪かったからと教室を歌ってきた子もいます。
女性・50代 / 音楽 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)(目撃報告)
② 回答:ダンスの指導の際に近くで頭ポンポンしたり不必要に触るなど距離が気持ち悪かった。
女性・40代 / ダンス / 現役の生徒の保護者
③ 回答:居残りしているときに、指導にきた講師に体を触られた
女性・60代以上 / 学習・進学 / 元生徒
④ 回答:小学生対象の歌舞伎のワークショップで息子が突然「あの先生(男性)が気持ち悪い」と言い出した。よく聞くと浴衣(稽古着)の着替えの時体の全体を触って来る。ぎゅっと抱きしめてくる、と。
女性・60代以上 / 伝統文化・教養 / 元生徒の保護者(息子の被害)
⑤ 回答:性被害は沢山経験しましたが、最初の被害は、小学3年生の時にそろばん塾の先生(高齢男性)から直接下半身を触られた事です。 太ももから始まりスカートの中、下着の中とエスカレートしました。 受講中はずっと気持ち悪い言葉を耳元で囁かれながら触られていました。 姉も触られているのを見て、姉と親に報告できました。 親は被害を訴える事をやめたようでした。 ずっとトラウマです。
女性・50代 / 学習・進学(そろばん)/ 元生徒(小学3年時の被害)
⑥ 回答(要約):弓道教室へ通う未成年(当事者)に対し、指導者が「マンツーマン指導」を口実に、執拗な身体接触といったセクシュアルハラスメントを継続的に行った。他の指導者は身体に触れる際に必ず断りを入れるが、当該指導者は無断で密着し、特定の被害者以外には指導を行わないという極めて不自然な振る舞いをしていた。周囲の成人女性は被害を認識し同情していたが、指導者の権威を恐れて介入できなかった。多くの人がいる公の場でありながら、誰も未成年の被害者を助けようとはしなかった。
女性・40代 / 武道・格闘技(弓道)/ 元生徒(当時未成年)
⑦ 回答:サッカー教室にて、マッサージ?をされた。
女性・20代 / スポーツ、学習・進学 / 元生徒
⑧ 回答:男性指導者に身体を触られた
男性・60代以上 / ダンス / 元生徒
⑨ 回答:自分が子供の頃、学校の教師が放課後気に入った生徒と二人になり、膝に座らせたりしている事があった。子供同士の間では話題になっていたが、誰も大人に言わなかった。 当時はそんな事はよくある事だった。
女性・60代以上 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)(子ども時代の目撃)
カテゴリ2:性交・強制的な性的行為(3件)
強姦・準強姦・性行為の強要といった最も深刻な性暴力の証言が含まれる。合宿中のホテルでの呼び出し、流派代表者による複数女性会員への強姦、など、指導者の権威と閉鎖的な環境が犯罪を可能にしている構造が明らかである。
① 回答:合宿中にホテルで先生の部屋に呼び出された。 他にもそのような生徒、保護者がおり、性行為をされた者が複数いた。 練習中に体を触られた生徒、保護者がいた。 保護者からお金をとってマッサージをし、性行為をした。
女性・50代 / 武道・格闘技 / 元生徒の保護者
② 回答:競合他流派代表者が女性会員を複数人強姦したと会員から聞いた。その会員は元他流派の会員で警察から事情聴取され知ったとのこと。
男性・60代以上 / 武道・格闘技 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)(伝聞報告)
③ 回答:・自分が受けた準強姦(当時罪名)→不起訴 ・友人の話/日本舞踊教室から京都花街への斡旋、客からの性暴力
女性・30代 / ダンス(日本舞踊)、ボーカル・パフォーマンス / 元生徒
カテゴリ3:グルーミング・私的関係の強要(3件)
指導者が連絡手段を利用して私的関係を強要する、あるいは生徒を段階的に手なずけて交際に持ち込むグルーミング行為の証言が報告された。LINE等のSNSを通じたしつこい誘い、交際要求、メールでの接触などが含まれる。特に深刻なのは、被害を組織の代表者に報告した際に「セクハラされるのは女が悪い」「誰かに言ったらもっと怖い目に遭う」と脅迫され、二次被害を受けた事例であり、被害者が声を上げることの困難さと組織的な隠蔽体質の問題を端的に示している。
① 回答:女性の生徒さんですが、以前の稽古場で男性の既婚者の先生に体を触られたり、交際を求められたり、メールなどで誘われたことを告白され、移りたいとの相談がありお引き受けしました。
女性・40代 / 伝統文化・教養(茶道)/ 教室の師匠・先生・指導者(現在)(生徒からの相談)
② 回答:師範に教室の連絡で使うと言われてLINEを教えたら2人で会おうとしつこく誘われた。会の代表者に報告すると「セクハラされるのは女が悪いんだ。お前が悪いのに師範を悪く言うな」「天塩にかけた師範が女のせいで続けられなくなったらどうするんだ」と責められた。「このことを誰かに言ったらもっと怖い目に遭うぞ」と脅された。
女性・30代 / 武道・格闘技 / 元生徒
③ 回答:講師が女子生徒をグルーミングして交際した。 中学生男子生徒が女性講師に性器や自慰行為をみせつけた
女性・50代 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)(目撃報告)
カテゴリ4:盗撮・のぞき・不正な撮影(3件)
更衣室へのカメラ設置、のぞき穴からの覗き、合宿での児童の入浴中の裸の撮影など、被害者が気づきにくい形態の加害が報告された。犯人を特定できなかった事例もあり、証拠の確保と通報の困難さが示されている。アンケートの選択式設問でも「私物スマートフォンでの子どもの撮影」は21件(14.3%)の経験・見聞きが報告されており、潜在的な被害も示唆される。
① 回答:女性更衣室にカメラを設置する 不必要なタイミングと頻度で普通ではない場所に(胸を掠めるように触る、首元を触る、腰を触る、足首を触る等)身体的接触があった
女性・20代 / 音楽、学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(元)
② 回答:のぞき穴から着替えを覗かれたが、相手の目だけしか見えず、犯人を特定できなかった。
女性・40代 / 音楽、スポーツ / 元生徒
③ 回答:性加害まではいかないが、合宿で男子児童のお風呂の写真(裸)を撮影していた
女性・50代 / 音楽、スポーツ / 元生徒の保護者(目撃報告)
カテゴリ5:わいせつな言動・性的露出(3件)
性的な写真の撮影要求、授業中の性的エピソードの雑談、自慰行為の露出など、直接的な身体接触を伴わない形態の性的加害が報告された。これらは刑法上の犯罪に該当するものも含まれるが、被害者が「犯罪」として認識しにくい傾向がある。アンケートの選択式設問でも「わいせつな言動・性的な発言」は20件(13.6%)の経験・見聞きが報告されており、身体接触を伴わない性暴力も看過できない規模で存在している。
① 回答:パンツを撮らせてほしいと言われました。
女性・40代 / 学習・進学 / 元生徒
② 回答:・大手学習塾において、男性講師の授業中の雑談「卒塾生と出かけた」「その途中に不良絡まれて、卒塾生とキスをさせられた」というエピソードを子供が聞いた。幼児のスポーツ教室にて、休み時間のじゃれ合いの距離が近いと感じた男性指導者がいた。自分の子供の触れ合うときのような距離で、たとえば人宅の子供にはそこまでしないような距離の近さでじゃれ合っていた
女性・40代 / 音楽、スポーツ、学習・進学 / 現役の生徒の保護者
③ 回答:自慰行為を見せる
女性・40代 / 武道・格闘技 / その他
カテゴリ6:その他の不適切行為(4件)
性的加害以外の暴力・脅し・虐待や、性加害者の存在に関する証言が含まれる。また、私物端末による記録撮影が性被害と受け取られるリスクへの懸念や、再逮捕された性犯罪者が身近にいた経験も含まれ、制度の対象を性的暴力に限定せず、より包括的な安全対策の必要性が示唆されている。
① 回答:このアンケートでは性加害による物メインで参考にならないと思うが 個人塾の講師が生徒の机を蹴る、殴る、壁を叩くなどをして脅し、それを生徒らに自慢する。辞めた元塾生の悪評を現生徒に流すなどをしていた。生徒の理想と違う講師の定めた目標値学校に入学しないと罵倒された。
女性・20代 / 学習・進学 / 元生徒
② 回答:娘の高校の同級生が学校で教員による性被害にあった。
女性・40代 / 音楽、スポーツ、ダンス、語学、学習・進学、美術・工芸、伝統文化・教養、料理・食、ボーカル・パフォーマンス / 現役の生徒の保護者
別紙2_日本版DBS制度及び、こどもの性犯罪防止に関する一般的な意見・要望
アンケートの自由記述欄に寄せられた日本版DBS制度及び、こどもの性犯罪防止に関する一般的な意見・要望を、内容の主要論点に基づき8つのカテゴリに分類・整理したものである。1件の回答に複数の論点が含まれる場合は、主たる論点に基づいて分類した。各回答には回答者の属性(性別・年代・ジャンル・立場)を付記した。
カテゴリ1:制度の適用範囲拡大・早期導入の要望(10件)
日本版DBS制度の適用範囲を、習い事教室や個人塾を含む全ての子どもに関わる場に拡大すべきという声が最も多く寄せられた。現行制度の「指導者3人以上」という人数要件に対する疑問直が見られた。一方で、受講スタイルやジャンルごとの実態に応じた柔軟な運用を求める声や、性的暴力に限らず身体的・精神的暴力も含めた包括的な対策を求める意見もあった。
① 回答:学校教育ですら性犯罪があるのに、部活動を民間委託したら、この問題は極めて深刻なものとなる。絶対に制度化した方が良いと考える。スポーツ推薦の権限があるなど強い立場にある教員もあり、地域移行になったとき監督機関が明確である必要がある。資格なり研修なりが必要。習い事は、教育と分けた方が良い。
男性・40代 / 武道・格闘技 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
② 回答:最近性犯罪が明らかになってきて、自分が子供の頃に体験したことも犯罪だったんだと感じます。子どもが苦しまないために、犯罪者を近づけない仕組みづくりが必要です。
女性・40代 / 学習・進学 / 元生徒
③ 回答:あらゆる場所が子どもにとって安全であるべきなので、子どもと関わる職業において適応されるべきです。
女性・30代 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
④ 回答:早期の導入を、今も被害が多くあります。28年からでは遅すぎる。DBS導入したことが、証明される公的な仕組みも必要です。その公的機関の者もDBSを受けたことも。
男性・30代 / 音楽、スポーツ、武道・格闘技、学習・進学 / 現役の生徒の保護者
⑤ 回答:習い事の教室にも適用をお願いします
女性・40代 / 音楽、スポーツ、学習・進学、美術・工芸 / 元生徒
⑥ 回答:体操や水泳など着替えや身体的な接触のあるジャンルにおいては必要かも知れないが、当スクールのように華道教室で多くの良識的な大人に混ざって受講する形だと性犯罪は起きにくいと思うので、受講スタイルやジャンルによって義務化すべき。
女性・40代 / 伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑦ 回答:女性の指導者4名で、文化庁の伝統文化親子教室を運営しております。指導者も受講者も女性であることもあり、そういった不安はないのですが、一般的に見て、必要かと思われます。
女性・60代以上 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑧ 回答:性的な暴力はもちろん、他の身体的な暴力、度を過ぎた指導による精神的暴力等についても、予防のための対策が必要だと感じています。
男性・40代 / 伝統文化・教養 / 元生徒
⑨ 回答:学校や学習塾での先生の不祥事がよくニュースになっていますが、稽古場でもありえることですね。早急な整備と意識改革が必要だと感じました。
女性・50代 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑩ 回答:子どもは経験がなく、Fragile(弱い)立場にあります。特に習い事となると、師匠や先生への畏怖の感情もあります。そのため、子供はできるだけ守られる必要があります。そこの前提が崩れると、子供にとって一生の傷になります。ぜひ、子供を守る仕組みを迅速に構築していければと思います。
男性・50代 / スポーツ、語学 / その他
カテゴリ2:厳罰化・加害者排除・司法制度への要望(7件)
加害者の排除と厳罰化を強く求める声が多く寄せられた。加害者へのGPS装着や情報公開を求める声、性犯罪の示談禁止の法制化、加害が起きた事業所への罰則など、現行の司法制度の限界を指摘し、より踏み込んだ法的対応を求める意見が目立った。女性講師への性被害という逆方向の問題提起や、ジャンル全体での連帯責任を求める意見もあった。
① 回答:犯罪歴、不適切行為歴の確認の義務化、又その適応範囲の拡大 不適切行為が明らかになった場合の資格停止等処分の厳罰化を希望します。行政など公平な立場で相談にのって下さる場所があり、周知出来ると良いと思います
女性・50代 / ダンス、伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
② 回答:子どもへの性被害者とともに男児や男子生徒から女性講師への性被害の問題も考えて欲しい。 子どもへの性加害がおきた事業所への法的な罰則が必要。女性経営者の事業所では、男性講師の採用を控えている塾が増えていますが、男性が運営にあたる塾などでは、性の問題が軽視されているように見えます。
女性・50代 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
③ 回答:子供に関わる職すべての採用時に必ず確認しなければならないとする罰則付き制度が必要です。 日本人は性犯罪に対しての意識が薄いので、罰則がつかないと雇用側が確認を怠ります。 また、すべての性犯罪者を除外する必要があるのですが、現在の日本の司法では性犯罪者の多くが起訴されず前科がつかないという現実があります。 不起訴は無罪ではありません。 逮捕歴も見れるようにするべきです。 司法が加害者寄りなので、疑わしき人物も排除するべきです。 そうまでしないと子供を守れません。女性の指導者を増やす 指導者を選べるようにする 指導へのフィードバックを送る場所を別途作る 性犯罪を許さないとする文言を契約書申込書に盛り込み施設内にも張り出す 犯罪を犯した時は事業者にもペナルティ 雇用契約書に犯罪を犯した場合は損害賠償を請求する事を明記する 性犯罪とはどんな行動か、定期的な研修を行う 出来る範囲で防犯カメラ設置 個人のスマホ持ち込み禁止 更衣室トイレ等定期的にカメラ発見器にて検査
とにかく防犯対策やれる事はすべてやって欲しい。 講師も子供も男は要警戒。 特に盗撮はわかりにくく相当蔓延してます。 子供に警戒しろと教えるのは難しいですが、先生でも警戒せよ、と私は言いたいです。
女性・50代 / 学習・進学 / 元生徒
④ 回答:性暴力加害者を社会復帰させてはいけない。名前、顔を公開して取り外し不可能なGPSをつけるべき。監視官もつけてほしい。稽古場での加害もたくさんあると思う。また加害の様子をSNSや仲間内に共有してる場合も多い。それも止めてほしい
女性・30代 / 音楽、スポーツ、学習・進学、療育 / 現役の生徒の保護者
⑤ 回答:教室へのDBS早期導入を求めます。韓国などのように加害者の居場所も特定できるようにすることが抑止力に繋がると思う。逮捕歴が複数回ある加害者が何度も職に復帰できる現状に司法行政への不審がある。子供の安全確保が必要な場所にはくまなく監視カメラ導入して欲しい
女性・30代 / 音楽、ダンス、美術・工芸 / 現役の生徒の保護者
⑥ 回答:性犯罪の示談禁止を法制化したうえでないと、効果が薄いと思う。法改正を望みます
女性・40代 / 武道・格闘技 / その他
⑦ 回答:子どもが社会で安全に過ごせるためには、教育現場だけでなく、社会全体の産業・企業などへ、DBSを適用することが絶対的に必要です。適用範囲を限定しないでください。子どもは守るべきもの。それが理解できず、加害する輩には、病院で薬物療法や必要な化学処理をするべきです。DBSの無制限の普及と厳罰化を望みます。
女性・40代 / 音楽、スポーツ / 元生徒
カテゴリ3:指導者保護・冤罪防止・指導との線引き(6件)
伝統文化・伝統芸能の分野を中心に、指導に伴う身体接触が不可欠な場面における「不適切行為」との線引きの難しさが多く指摘された。子どもの安全を最優先としつつも、指導者が不当な訴えから守られる仕組みや、事実確認前に教室の風評が広がることへの懸念が示された。DBS制度の必要性を認めた上で冤罪防止の仕組みを同時に求める声、ボランティア指導者が訴訟リスクを負うことへの懸念など、制度への理解・協力を得るためにも指導者側の保護の視点を組み込むことの重要性が浮かび上がった。
① 回答:伝統芸能の稽古場には、稽古場それぞれに受け継がれてきた考え方や価値観があり、不適切行為であるか否かの線引きは、実際には難しいのではないでしょうか。明らかに犯罪となる行為を除いては。継承すべきは、技や目に見えるものだけではなく、その心や考え方も含まれます。 ●有事の際は、両者の声に耳を傾けることが大切だと思います。 ●カメラや録音があると、伸び伸びと稽古が出来ない人もいるでしょう。本音でコミュニケーションできないこともあるかもしれません。 ●もしも被害にあった場合、被害者側は、報告・通報することさえもかなりの勇気がいることを知ってほしいです。子どもも親も、家族も傷つきます。 ●被害者が声をあげやすいことと同時に、声をあげただけで事実を確認する以前に、教室の不評被害が広がらないようにする対策など、教室側も守られるべきだと思います。
女性・50代 / 伝統文化・教養 / 現役の生徒
② 回答:子どもの安全を守る事、犯罪を起こさないようにすることは、第一ですが、子供側から先生をおとしめたり、冤罪が発生するような事態がないとも限りません。その場合の対策もするべきだと思います。伝統文化における所作については体に触れることもあると思うので、それを子供側が不快と思って訴えられても、先生側が守るすべはないと思います。ある一定の年齢までは保護者同伴、それ以上は、保護者との連絡を密にすることが重要と思います。(連絡帳の必要性)
女性・60代以上 / 伝統文化・教養、料理・食 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
③ 回答:日本舞踊の場合、 必要最低限、触れて直すと早いが。 その触ってはいけないジレンマはある。
男性・50代 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
④ 回答:塾やクラブチームのような習い事と伝統芸能の習い事では、教室の環境も性質も違うので、一緒に考えるのが難しいところです。 性加害者に対しての情報共有は厳格にすべきと思っています。 指導者の品格が問われる問題で、子どもが安全でいられる為に様々な事を義務化して行かなければならないことに胸が痛みます。
女性・60代以上 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑤ 回答:DBSは必要ですが、冤罪を生まない仕組みも同時に考えるべきかとは思います。それとは別に子供に指導できる時間に時間のある指導者が不足しています。ほぼボランティアで指導していて、していないことで訴えられる人が出ないようにするルールづくりも同時に進めていただきたいものです。
男性・40代 / 音楽、武道・格闘技、学習・進学 / 現役の生徒の保護者
⑥ 回答:そもそも指導者がそのような行為をする事自体おかしいので、そのような事があったジャンルの習い事はやめるべきであると思う。指導者に覚悟がないので、ジャンル全体で責任を負わなければいけないと思う。
男性・40代 / 伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
カテゴリ4:研修・周知・教育の必要性(5件)
制度や安全対策の周知・研修義務化を求める声が多く寄せられた。特に伝統芸能の分野では、ハラスメントの概念自体を知らない指導者が存在するとの指摘があり、最低限の社会人教養や教室運営スキルの習得を必須とすべきという具体的な提案があった。子ども自身が「声を上げていい」と学ぶ権利教育の重要性や、子ども同士の性的言動への指導者の対応の難しさも指摘され、研修教材への反映が求められる。
① 回答:私は教員資格を所持している為、少なくとも指導における発言、配慮、平等性や子どもへの対応は心がけているつもりですが、大学の先生や個人で指導されている方の中にはとても常識では考えられない対応をされている方の話をよく耳にします。
民間の企業で働いた経験もない方、その経験が非常に少ない方が、こと古典芸能の世界には多く、DBS制度どころかハラスメントについても知らない方がいらっしゃることは間違いありません。 中には領収書の拒否、作成方法分からない方もおられるようです。
指導者となる為には、一定の社会人としての教養も必要だと考えます。 教室運営をする最低限の学習を必須とすることや、補助資格の提示(教員、教諭)を持つ人の優遇など、きちんと頑張っている先生が認められる仕組みを取り入れていただきたいと思います。基本的に小学生以下は、保護者同伴で親子でのお稽古をしていただいています。 稽古場でのイベントなども、親子での参加をお願いしています。 中学生以上では、21:00までの帰宅を促し、親御さんのご意向などを確認しつつお稽古しています。 当事業は、茶道教室なので火や骨董を扱うこと、飲食を伴うことからアレルギーなども含めて、自分で明確に意思決定や開示が出来ない方には大人の方でもご遠慮いただいており、親御さんが一緒であれば逆に大人と同じように対応することを心掛けています。
女性・40代 / 伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
② 回答:現場の子どもが声を上げていいことを教えることこそ教育なのかと。
女性・50代 / 伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
③ 回答:ガイドラインの周知の義務化。稽古場もですが学校も保育園も含め、必要です。
女性・40代 / ダンス / 現役の生徒の保護者
④ 回答:指導者や参加者に対し研修が義務付けられたり、せめてパンフレットが配布されるなど周知されるといいなと思っています。指導者からの強制わいせつに遭い、教室を辞めざるを得ませんでした。警察はまともに取り合ってくれず、民事裁判をした経験があります。
女性・30代 / 武道・格闘技 / 元生徒
⑤ 回答:私が違うかもしれませんが、小学生になると、子供同士でのちゃかし合いで性的な行動に繋がらないかハラハラするシーンがあります。その際当人たちは言い合いをしたり、時には楽しく笑ったりしていますが、遊びとは言え、大人としては何も言わずにいるのには少し悩むことがあります。(パンツが見えた!と男の子が女の子をからかったりなど) また、その際の声掛けに向きでも日々悩みます。言い回しが子供達にとって嫌なことにならないか…正解がない性教育だからこそ、性に関連する注意や声掛けはとても難しいです。
女性・30代 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
カテゴリ5:相談体制・通報の仕組みの整備(3件)
被害発生時の相談・通報先として、警察以外の専門的な外部機関の設置を求める声が寄せられた。いじめ対応弁護士の事例を参考にしたポスター・名刺の設置義務化、子ども加害者への早期介入、児童精神の専門家による教育機関への講習など、具体的で実践的な提案が含まれていた。また、伝統芸能特有の上下関係の中で内部の声が届かない構造への指摘から、第三者の視点による安全確認の必要性が訴えられた。
① 回答:学校のいじめを撲滅した例を参考にすると、 被害者専門のいじめ対応弁護士の事例ポスターと本人の名刺を設置することが有効だったと読んだことがある。 制度を必須にできるならそれらを義務にして、子供と保護者にも各自配布から契約指導を始めるべきだと思う。いざという時は相談して良い、覚悟があると指導者側から示すこと。 上下の立場を利用した暴力、性暴力は特に重罪として取り締まられるべきだと思う。職業倫理教育が今あるかわからないが、無ければすべきだ。 この制度で性加害の再犯習慣を留めるきっかけになれば良いと思う。子供時代人数が多くなるほど子供同士の性加害が酷かった。稽古場では幸いおとなしい人しか巡り合ったことは無いが、子供に対する大人の監視の数が足りているのか疑問に思う。 正直、子供無罪放免にするよりも、加害者は隔離措置をするのが一番何しても許される精神を養わずに済むだろう。 過去自分のクラスでいじめの中心になっていた男子がいたが、女子への暴行で別室に隔離された。その彼に先生指導の元クラスの全員からどう思っているかの手紙を送った。内心を皆んながどう書いたかは知らない。だがそれ以後彼はいじめ、暴力や我儘で人を従わせることはなくなった。 皆がこう上手くいくとは限らない。子供のうちから加害の芽を摘むことを指導できるのが理想だ。指導者が対応できなければ、外部に頼れる機関が、警察以外にもあればと思う。 児童相談所は不良児童の対応は慣れていても、被虐待児の対応へのマニュアルがない。加害者は連鎖する。親から子へ。しないものは今まで通り。するものへの対応策が無いのが問題。児童精神の専門家による児童対応の機関への教育講習が必要。
女性・20代 / 学習・進学 / 元生徒
② 回答:特に伝統的な和のお稽古事では、血縁者や身内で受け継いでいく内に独自のルールが敷かれてしまい、上下関係が絶対になりやすい環境で、内部の人間の言葉は全く効力を得ないため、第三者の視点で安全確認やある程度のルール設定がなされて欲しいと思います。
女性・30代 / 武道・格闘技 / 元生徒
③ 回答:隠蔽体質と風通しのよい上下関係ではないでしょうか。
男性・40代 / 学習・進学 / 現役の生徒の保護者
カテゴリ6:現場での安全対策の工夫・実践例(11件)
実際に教室を運営する指導者から、日常的に実践している安全対策の事例が多数報告された。保護者同伴の徹底、連絡は保護者を介す、着替え場所の確保、密室への立入禁止、ガラス窓による可視化、身体接触時の声がけ、女性指導者のみの採用、映像・録音の実施など、現場ならではの具体的な取り組みが共有された。これらは制度対象外の教室においても実施可能な実践的知見であり、ガイドラインや研修教材への反映が期待される。
① 回答:お稽古の連絡等は親御さんとしていますが、高校生くらいまではそうした方が宜しいかと思います。先ほども申した通り、お稽古日の連絡等は親御さんとするようにしており、高校生くらいまではそれが宜しいかと思います。 また、お子様が1人で来る場合も、例えば半年に1回とかは親御さんと先生が会う機会(お稽古日)があった方が良いと思います。
男性・50代 / ダンス、伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
② 回答:私の教室は基本的に親と一緒に来てもらっていますので、親御さんが付き添える環境にするのが良いと思います。同じ部屋に入らなくても外から会話が聞こえたりガラス窓で見えるようになっているなど。第三者がチェックに来たところでその時だけちゃんとすることもできますし、盗撮で証拠をただでも使えなかったりしますよね。親が習い事を託児に使わないことが大切。勝手に行かせるのでなく送り迎えをして先生と話したり見学したり目を光らせて欲しい。私は体にタッチしないといけない仕事なので触る前に触るよ!と声がけをし、手のひらではなく一本指や手の甲で触ったり押したりするなど、幼児でも大人でも関係なく、相手が不快に思わないよう気を使っています。
女性・50代 / 音楽 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
③ 回答:保護者の見学同席。着替え場所の確保 職員室などの密室への立ち入りは禁止
男性・60代以上 / 武道・格闘技 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
④ 回答:子供好きな男の人の中には、一定数危険な人がいると思っています。自分の経験上、それらの人を見分ける事は非常に難しいと思います。
そんな事もあり、私の教室の先生は女性しか採用しておりません。又自分の子供のお稽古も、出来るだけ女性指導者を選びました。
男性指導者が担任だったり、個別指導塾の先生だった場合は「先生であっても、絶対に気を許してはいけない、人気のない所で二人になってはいけない!」などと口を酸っぱくして話していました。
正しいかどうかは別として、男性指導者を避ける事が性被害に遭わない1番の方法だと思っています。 当教室においては、男性指導者を採用しない事が安全対策です。
女性・60代以上 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑤ 回答:稽古場全体として「あらゆるハラスメントを禁止する」ことを掲げている。子どもクラスについては、なるべく多くの人の目が入るような仕組みを目指している。また、子どもクラスに関わるメンバーには「子どもたちの心身を傷つけるような言動は厳禁」と周知している。
男性・30代 / 武道・格闘技 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑥ 回答:1人経営の教室なので自分を守るためにも映像、録音は実施している。
女性・50代 / 学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑦ 回答:目の行き届く範囲の活動。指導者は、私中心なので今のところ問題はない。私自身、日本の伝統文化を伝えたく、「子どもたちに日本の伝統文化をみせる会」を立ち上げ、活動している。
女性・60代以上 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑧ 回答:現在は子供には教えていませんが、一時期は保護者同伴でのお稽古でした。問題はありませんでした。時代と共にルールがあれば助かる事があると思います。
男性・60代以上 / 伝統文化・教養 / 教室の師匠・先生・指導者(元)
⑨ 回答:のびのび出来る環境作りを心掛けている。
男性・50代 / 三味線 / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑩ 回答:伝統芸能(日本舞踊)の次世代への継承を目的として活動しています。 子供達とお稽古、舞台での発表いずれも親御さん達の協力がどうしても必要になります。親御さん達とのコミュニケーションがとても大事です 子供達と親御さん達が教える側と同じ方向を向いて進んでいくものと思っております。
女性・60代以上 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
⑪ 回答:二人きりにならない環境
女性・40代 / 音楽、スポーツ、ダンス、語学、学習・進学、美術・工芸、伝統文化・教養、料理・食、ボーカル・パフォーマンス / 現役の生徒の保護者
カテゴリ7:運営者の負担軽減と認定・支援の要望(2件)
制度の必要性を認めつつも、運営者の負担が過度に増大することへの懸念が示された。「排除の論理」だけではなく、運営者・指導者・被指導者・保護者の全ての関係者が利用しやすい公的な防止・改善の仕組みの整備が求められた。また、和文化の習い事のリスクの相対的な低さを指摘しつつも、ジャンル全体として制度の必要性を認める意見も含まれ、小規模・個人運営の教室にとっての行政による支援や伴走の重要性が示唆されている。
① 回答:学校などでの性被害が明らかになることが多いが、今まで隠れていただけで、過去にもあったのだろう。それを防ぐ仕組みづくりは大切だが、運営者の負担が増えるばかりになるのは、難しい。また性被害は許されないことではあるが、排除の論理ばかりが先立つことにも不安を感じる。公的な防止や改善の仕組みを作り、運営者・指導者・被指導者・保護者など、すべての関係者が利用しやすくする方法が整備されることを望みます。
その他・回答しない・40代 / 伝統文化・教養 / その他
② 回答:和文化よりも、水泳教室や保育園での被害の話をたまに聞きます。母数の違いかもしれませんが、和文化の習い事はリスクが低い印象です。
女性・40代 / 音楽、スポーツ、ダンス / 元生徒の保護者
カテゴリ8:被害者の声・被害の実態と長期的影響(4件)
実際に被害を経験した当事者や、被害の影響を間近で見た人々の証言が寄せられた。被害により教室を辞めざるを得なくなった経験、男性不信から習い事だけでなく学校や家庭生活にまで影響が及んだ事例、指導者の権威のもとで「逃げ方がわからない」まま被害が継続した経験など、性被害が子どもの学びの機会と人生全体に深刻かつ長期的な影響をもたらすことが明確に示されている。また、長年問題なく活動してきた指導者が今後もそうあってほしいと願う声や、「イヤと思っているのに言えない環境」への危機感も示された。
① 回答:個人の塾や習い事の教室には日本版DBS制度は適用されるのか気になる。絶対に適用されるべき。男性不審になり習い事の教室にこれなくなっただけでなく学校に行けなくなったり父親や男きょうだいさえも干渉してほしくなくなる人を見ている。私も過去の性被害の体験がブラッシュバックしてそこの講師を辞めた。
女性・20代 / 音楽、学習・進学 / 教室の師匠・先生・指導者(元)
② 回答:ハラスメントを行う者への指導・教育など到底期待できません。まともな人間はまず弱い子供にハラスメントしません。ハラスメント行為者の排除を優先的に取り組んでほしいです。技能の向上のためと言われると子供は逆らえません。指導者が高名だったり、担当の指導者とマンツーマン稽古の場面では特に。私は密着先生に「この私が特別に稽古をつけてあげてる」という態度を取られ、普通は触らない箇所に触れられて、気持ち悪くても拒否して先生の名誉を傷付けたら何か報復されるだろうかなど考えました。学校に弓道部が無く、そこに居られなくなったらお稽古もできなくなってしまう。道場に行って密着先生がいないとホッとして、いる日は呼び止められることにビクビクしながらお稽古しました。名前を呼ばれたら、他の人の見ている前で「今からセクハラされに行きます…」という空気の中、密着先生の元へ行きました。子供ながらにおかしいのは分かっていても逃げ方が分かりません。親に話すと親が傷付くと思い話せませんでした。習い事の種類によっては親の立場が弱いケースも多いかと思います。同門の指導者や練習生の大人が相互監視して子供を守ってくれればと思います。
女性・40代 / 武道・格闘技 / 元生徒
③ 回答:日本舞踊のお稽古は一対一なので、 そのような懸念もあると思いますが、 私は50年以上、習い また先生として、安全を脅かす事は無かったです。 今後もそうであって欲しいです。
女性・60代以上 / ダンス / 教室の師匠・先生・指導者(現在)
④ 回答:イヤと思っているのに言えない環境は困るなと思います。
女性・40代 / 学習・進学 / 現役の生徒の保護者