常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」歌詞と解説

常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」歌詞と解説

日本舞踊でおなじみの常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」の歌詞と解説です。

常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」解説

物売りが菖蒲を売り歩く姿を描いた曲です。おいでおいで、と道行く人を呼び止める様子、中国の鍾馗様(しょうきさま)の伝説、あやめを植えたり刈り取る様子がリズミカルに描かれます。作詞:石川潭月、作曲:四世常磐津文字兵衛。昭和34年初演です。

※鍾馗:中国に伝わる神様。唐の玄宗帝が疱瘡(マラリヤ)にかかった際、皇帝の夢の中に現れ悪鬼を退治し、皇帝の病気を治したと言われています。日本でも端午の節句に人形や絵を奉納する習慣があります。

常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」歌詞

風かおる蓑の軽さよ雨の跡 草の影さす足もとや

あやえ召さぬか 花あやめ 万よろずの代すこやかに 永き根ざしのあやめ売り

それは昔(いにしえ)唐土の玄宗帝が夢の中 髪逆立ちし大奇人 剣をふるって悪鬼を払うこれ終南の鍾馗(しょうき)なり

これは恋路の木下闇(こしたやみ) あやめ襲(がさね)を上の空 主は水性わしや滝昇り嬉しい仲じゃあるまいか

あやめナーちょんちょん束ねて引っかつぎ 今年しゃ世の中よいよい 仲もよいよい 千代八千代

その慶びを花結び 軒に緑を あやめ草 「あやめ あやめ」と

参考記事

江戸の花売りはどんな姿?常磐津「菖蒲売り(あやめうり)」

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