日本舞踊って、子供の習い事としてどう?【親の声あり】
日本舞踊を子供に習わせるってどうなの?いろんな習い事、お稽古事がある中で、日本舞踊を習わせるってどうなんだろう。身につくことも興味があるけど、お金、負担も気になる・・・。日本舞踊教室にお子さんを通わせている親御さんに話を聞き、それをもとに日本舞踊を習わせ始めた理由、身についたこと、親としての負担などをまとめました。
親御さんに聞いた、子供に日本舞踊を習わせた理由と、実際に習わせて良かったこと
日本舞踊を習わせた理由は?
日本舞踊を子供に習わせている親御さんに、縄らせようと思った理由を聞くと、
・礼儀やマナーを身につけさせたい
・日本の文化を学ばせたい
この辺りが上位に来ます。やはりイメージとしては着物を着てしとやかに振る舞う、舞妓さんや芸妓さんのイメージが強いようです。日本舞踊は江戸時代から続く家元制度によって、古き良き礼儀作法が残っているんですね。
また、
・息子の同級生が歌舞伎の教室に通っていて、息子自身が興味を持ったから
・ 自分(親)が落語が好きで、伝統芸能である日本舞踊をやらせたくなった
という意見もありました。まとめると、日本舞踊を習わせたかった理由としては、
・礼儀やマナーを身につけさせたい
・日本の文化を学ばせたい
・本人が興味があることだから
・親自身も日本文化や伝統に興味があるから
というようなことが理由に挙げられました。
実際に習わせてよかったことは?
一方で、実際に習わせてみて、よかったことはなんだったのでしょうか。期待通りだったのか、期待外れだったのか、期待以上だったのか。そのあたりも聞いてみました。よかったことを聞くと、
・お稽古の挨拶がきちんとできるようになった
・発表会を経験して、人に踊りを見せる喜びを覚えた
・楽しくお稽古に通っている
・(親が)着物を着ることを覚えて、出かけたりするのが楽しくなった
このようなことが挙げられました。
お稽古の挨拶がきちんとできるようになった
お稽古の前後には正座して挨拶があります。それがきちんとできるようになった、また、自分の前後にお稽古に来る、同じ門下生の方とも挨拶、お話しするので、年上の大人の人にも馴れた、ということもあるようです。
発表会を経験して、人に踊りを見せる喜びを覚えた
このお子様は、最初はお稽古に行きたくないとぐずるときもあったそうです。でも、門下生の発表会で拍手をもらったのがとても嬉しかったらしく、舞台に立つ喜びを覚えたためか、今では楽しくお稽古に通っているそうです。
楽しくお稽古に通っている
教室の中で歳の近いお子さんのお友達ができたことや、お稽古が終わるとお菓子がもらえたりするのも楽しい理由のようです。
(親が)着物を着ることを覚えて、出かけたりするのが楽しくなった
これはご本人もまったく想像していなかったらしいのですが、一緒に通ううち、先生に着付けを教えてもらって、着物が好きになり、一人で着物を着て出かけたりするようになったということです。いまではお稽古の送り迎えにも着物を着ていかれるそうです。
こうしてみると、通わせる前に期待していたこと、つまり下の4つの期待は、
・礼儀やマナーを身につけさせたい
・日本の文化を学ばせたい
・本人が興味があることだから
・親自身も日本文化や伝統に興味があるから
は、しっかり満たされているという結果になりました。
2017年の学研の調査によると、親が子供の習い事に期待することのベスト3は、
1.礼儀やマナー、社交性を身につける
2.好きなことや得意なことを見つける、伸ばす
3.自分に自信をつける
だそうです。
実際にお子さんに日本舞踊を習わせている親御さんたちも、「礼儀やマナー、社交性を身につける」「好きなこと」をやらせる、という理由があがっていました。発表会を経て舞台に立つ喜びを覚えた、と答えた親御さんがいらっしゃったように、「自分に自信をつける」という期待も満たされていました。
それでは、実際に日本舞踊で身につくことを、もう少し網羅的に理由も含めて見てみましょう。
日本舞踊で身につくこと
礼儀・マナー・社交性
日本舞踊は礼儀やマナー、挨拶などに厳しいイメージがあると思います。それは、江戸時代から続く家元制度によって、昔の日本の礼儀作法があまり形を変えずに残っていること、師弟関係がしっかりしていることなどが理由として挙げられます。
もうひとつの特徴として、さまざまな世代の人が集まる、ということも社交性を育てる環境としてあると思います。日本舞踊は年齢を選ばずに楽しめるものです。小さなお子さんもできますし、昔やってた、というシニア世代の方が、仕事をリタイヤしてから通われているケースもあります。仕事しながら通っている社会人もいます。
子どもと親と先生だけ、という関係だけではなく、子ども、大人、シニア、さまざまなステータスの人が集まるからこそ育つ社交性があるのではないでしょうか。
所作・姿勢がよくなる、体づくりになる
漠然と日本舞踊=姿勢がいいみたいなイメージがあると思いますが、半分当たっておりまして、半分は違っております。姿勢悪い人もたまにいます。
そもそも日本舞踊で姿勢がよくなるのは、良い姿勢を保つ筋肉が鍛えられるからです。具体的には大腰筋(腰から太ももにかけてついている、体幹を支えるインナーマッスル)、大腿筋(太ももの筋肉)、腹筋などです。踊りの中で「いい形」を作ることをしっかり意識していくと、体の発達とともに日常の姿勢も良くなっていきます。
ですから、日本舞踊をやれば姿勢が良くなりますが、ただやればいいというものではなく、正しい体の使い方でお稽古していくことが条件になります。
日本文化が学べる
日本舞踊は江戸時代、歌舞伎から分かれてできた芸能です。それまでの日本文化の一つの集大成といっていいでしょう。それまで日本に存在した「神楽」「能」「狂言」「浄瑠璃」盆踊りのやうな「民族舞踊」などの舞踊、三味線、太鼓、笛などの邦楽、着物文化、武士や庶民の暮らしや文化・風俗など多くの要素が混ざり合っています。
お金はどのくらいかかるのか?
初期費用
教室によっても違いますが、初期費用は教室の入会金(無料〜月謝1ヶ月分程度)と着物です。着物は、教室で指定がなければ浴衣と肌着類、足袋、扇子などで1万円以内で揃えられるものです。
月々の費用、発表会
こちらが気になるのではないでしょうか。
月謝は8,000円〜20,000円くらいと教室によっても幅がありますが、お稽古の頻度や時間がまちまちなので、月謝と合わせて確認が必要です。概ね、週1回、1時間のお稽古で8,000円〜10,000円というところが多いです。
発表会もピンからキリまでです。公民館で10数人でこじんまりやるような場合は、10,000円台から30,000円くらいで収まりますし、大きな舞台で生演奏をつけて、本格的に衣装や化粧、カツラもつけて、となると数十万円から100万円にもなります!参加が任意か強制かも含めて、教室選びの時にはよく確認してください。
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