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長唄「雛鶴(ひなづる)」歌詞と解説

長唄「雛鶴(ひなづる)」歌詞と解説

日本舞踊で人気の、長唄「雛鶴」の歌詞と解説です。

「雛鶴」の解説

幼い雛鶴が巣立ちを迎えた喜びを唄った曲で、ご祝儀ものとしてよく踊られる曲です。

鶴は亀とともに長寿の象徴として縁起の良い動物です。実際に野生の鶴の寿命は20〜30年と他の動物と比べて長寿です。

「鶴の恩返し」など人々に近い存在として親しまれる一方、その美しい姿は数々の絵画のモティーフになるなど鑑賞の対象でもありました。

相州梅沢左(葛飾北斎)

この曲も、「空晴れて」「白雲はるき」「丹頂の赤き緑の千代かけて」など、色彩豊かで絵画的なイメージの湧く作品となっています。

「雛鶴」の歌詞

雛鶴や 今日の良き日の 空晴れて

白雲はるき 巣立ちかな 丹頂の紅き緑の千代かけて

唄えいくふし拍子を揃え 治る御代の松風に、翼ふるふるちはやふる

神に寿(ことほ)ぐ、永き喜び