HP公開から1年半で20人が新規入門した日本舞踊教室のWEB集客方法(無料)
日本舞踊教室の集客のお手伝いをしています。それによって日本舞踊に出会う人が増え、日本舞踊を仕事にする人たちが潤い、技術や芸術性を向上させ、みんなハッピーになれると信じているからです。
あなたの教室に通う人が増えれば、
・あなたが教わり磨いてきた技術や芸術性を、次の人へ受け継ぐことができる
・収入が増え、生活が安定する、自己研鑽や、自分のために使えるお金が増える
・あなたを中心としたコミュニティが生まれる
・あなたに教わった人が日本舞踊を通じて豊かな人生を送る
など、様々可能性が広がります。あなたの伝えたい、譲れない価値観を共有できる仲間やお弟子さんたちはとても心強く、かけがえのない存在となるでしょう。
2019年から取り組んでいる事例として、HP公開から1年半で、20人が新規で入門した教室について、やったことを全部紹介します。ちなみに広告費やHP制作費などは一切かけていません(人件費のみ)。
やったことリスト
訴求点を明確にする
・教室の魅力を洗い出す
・日本舞踊教室に感じる不安を洗い出す
・教室へ通うメリットを絞る
入門へのステップを設定する
・体験レッスン
・レッスン見学
HPを作成する
・師範へのインタビュー
・門下生へのインタビュー
・テキスト作成
・画像集め
問い合わせのチャネルをつくる
・グーグルフォームの作成
・LINE公式アカウントの登録
露出を高める
・グーグルマイビジネスへの登録
・ポータルサイトへの登録
・SNSへリンクを貼る
それぞれについて、解説していきます。
訴求点を明確にする
教室立ち上げ時には友人やその知り合いなどに紹介を依頼することが多いかと思います。しかしながら、それだけで10人20人を一度に集めることはまず無理です。
より多くの人を集めようとなると、HPが必要です。が、その前に準備が必要です。それが訴求点を明確にすることです。
教室の魅力を洗い出す
その日本舞踊教室にはどんな魅力があるのか?何ができるのか?を明確にします。
ここは、「日本舞踊の魅力」から一歩出て、「教室の魅力」をたくさん挙げてください。
入門希望者(以下、お客様とします)は、日本舞踊がやりたいだけで教室を探しているわけではありません。日本舞踊を通じて広がる縁や人間関係、着物が着られるようになることや、健康、人としての成長を期待している人もいるかもしれません。日本舞踊教室で日本舞踊を学ぶということは、技術の向上以外にも得られるものがあるはず。それをたくさん挙げていきました。
私のお手伝いした教室では例えば、「先輩がリサイクル着物を買いに、安くていいお店に連れて行ってくれる」とか、「仲がいい」なども魅力として挙げられました。このMTGは、師範と、門下生の有志数名とで行いました。
日本舞踊教室に感じる不安を洗い出す
いいことばかりを並べても、それはサービス提供側の自己満足に過ぎないかもしれません。メリットも重要ですが、不安が解消されなければ人はなかなか行動できないものです。
次は不安を書き出しました。一例を挙げると、「敷居が高いんじゃないか(厳しそう、しきたりやマナーがうるさいかもしれない)」「お金がかかりそう」「続けられるかな」などです。HPの作成ではメリットの訴求とともに、不安を解消することも気にしなければなりません。
教室へ通うメリットを絞る
書き出した魅力から、優先順位の高いものを4つに絞りました。これらがお客様から見た、この日本舞踊教室へ通うメリットになります。多過ぎても逆にわかりにくいので、これは!というメリットは3つか4つが良いかと思います。
入門までステップを設定する
HPを見て、いきなり「入りたいです!」と言ってくる方は稀でしょう。特に首都圏には多くの日本舞踊教室があり、複数を見て検討する人もいます。
いきなり入門ではなく、お試して体験レッスンやレッスン見学を、入門までのステップとして設定しました。最初のハードルは低い方が、お客様は一歩を踏み出しやすいからです。
体験レッスン
一回のお稽古を体験してもらいます。すでにこの教室ではこのステップをすでに行なっていました。
レッスン見学
体験レッスンよりも低いハードルとしてレッスン見学も設定しました。「着物を持っていない」「着たことがない」「体を動かすのに自信がない」こんな人のためです。
実際は、この教室では着物がない人には貸し出しをしていましたし、着付けも行うので、体験レッスンに参加できるのですが、それも、やはり不安で行動しない人もいるので、その不安がない「見学」をさらに低いハードルとして設定しました。
HPを作成する
訴求ポイントやHPから入門までの流れを決めたら、いよいよHP作成に入っていきます。
師範へのインタビュー
ここで、改めて師範へのインタビューを行いました。これは、教室運営への想い、日本舞踊への想いをしっかりとお客様へ伝えるために行います。
日本舞踊を始めたきっかけや、日本舞踊への情熱、教室を開いた経緯や将来どうしていきたいか、など詳細をインタビューしました。
門下生へのインタビュー
門下生へのインタビューも行いました。なぜこの教室を選んだのか、良いところはどんなところか、将来の目標は、など、実際に通っている人のリアルな言葉は響きます。
代表として60代女性、50代社会人男性、30代社会人男性、20代社会人女性、子供さんを通わせているお母様へアンケートを行いました。
ゴールの設定
HPの目的を設定します。入門してもらうことが目的なので、HPのゴールは、その前段階の体験レッスン、レッスン見学の申し込みをゴールとしました。
テキスト作成
初回の魅力と課題の洗い出しMTG、師範、門下生の方へのインタビューを参考にテキストを作成します。
- 教室の紹介
- 師範プロフィール
- メリットとその解説
- 門下生インタビュー
- 体験レッスン、見学の概要
- アクセス
体験レッスン、見学の概要は特に重要ですので、写真も交えてわかりやすく作成しました。
画像集め
HPに使う画像を集めます。発表会の写真、お稽古風景の写真、稽古場の写真、駅から稽古場までの道のりの写真などを準備しました。また、教室の外でのイベント(食事会や教室の友人同士で出かけた時の写真など)の写真も提供してもらいました。
写真は教室の雰囲気を伝える、とてもよいツールです。豪華な舞台の写真だけではなく、日常の教室の雰囲気がわかるものも用意しました。
それは、この教室の良さに、「仲が良い」「雰囲気が良い」というものがあったからです。したがって日本舞踊を踊っている写真だけではなく、お弟子さん同士の交流の様子やオフショット的な写真を出すことによって、普段の様子、居心地の良さ、といったものをアピールすべきと考えました。
問い合わせのチャネルをつくる
メールや電話で問い合わせを募るのがこれまでの主流でした。しかしいまはラインチャットなどコミュニケーションツールが多様化しており、電話やメールをあまりしない人が増えています。
「問い合わせしたい!」とお客様が思った時に、その人が連絡しやすい最適な問い合わせチャネルを用意することが重要です。
今回は、メール、電話、フォーム、LINE公式アカウントの4つを、問い合わせチャネルとして設置しました。
問い合わせの導線を整理する
問い合わせフォームや連絡先は、ただHPに載せれば良いというわけではありません。
「HPを開いてから問い合わせまでの導線が整理されていること」
これが重要です。導線とは、サイトを作る人が訪問者のサイト内での動き方を導く経路のことです。
例えば、ページの一番下にすごく小さな文字でメールアドレスが書いてある。これだとHPを訪れた人が気づかないかもしれません。HP訪問者は気まぐれです。問い合わせしたいなーと思っても、問い合わせ方法がわからず迷った時点ですぐにページを閉じてしまうかもしれません。
一方で、教室の魅力を書いた後に体験レッスンの案内をして、そのすぐ後に問い合わせボタンがあったら、すごくわかりやすいですよね。訪問者が一番「問い合わせしたい!」と期待が高まったタイミングで問い合わせができます。そのように訪問者が行動しやすいように導くことを「導線を引く」とか言ったりします。
したがって、問い合わせはHP全体のデザインの中で、適切なタイミングでアクセスできるように、導線を意識して配置する必要があります。
グーグルフォームの作成
LINE公式アカウントの登録
LINEで問い合わせできるよう、LINE公式アカウントにも登録しました。
「スマホ世代」はメールをあまり使いません。Facebookや LINE、インスタグラムなどのSNSについているチャット機能に慣れているからです。実際に問い合わせで最も多いのがこのLINE@で、毎月4〜5件の問い合わせがあります。
無料のHP作成サービスを利用
HP作成にあたっては、
ウェブサイト制作 – 無料のウェブサイトビルダー | Strikingly
こちらのサービスを利用しました。無料でデザインのよいHPを作るかができます。独自ドメインや、検索表示に「strikingly」の文字が入ってしまうなど無料版には条件がつきますが、今回は目をつぶっています。
逆に、広告なども一切なしで作りたい、たくさんページを増やして中身を充実させていきたい、という方はお金をかけてHPを作成した方が良いと思います。
露出を高める
HPを作っても、見られなければ意味がありません。しかしHP単独で豊富なコンテンツを揃えSEOを高めていくのは簡単ではありません。より効果的に露出を増やしてアクセスを増やす施策を紹介します。
グーグルマイビジネスへの登録
グーグルで日本舞踊教室を検索するとら近くの教室が地図とともに表示されます。ここへ自分の教室を表示させるには、「グーグルマイビジネス」への登録が必要です。
Google マイビジネス – Google で顧客エンゲージメントを促進
ここに教室情報とともにHPのリンクも登録しておきます。
ポータルサイトへの登録
習い事のポータルサイト、地元情報のポータルサイト複数に登録しました。今回登録したのは下記サイトです。
いずれも無料掲載枠があるので、そちらへ掲載しました。気をつけた点としては、サイトによってユーザー層が異なるので、文章の書き方や掲載する写真を変えた点です。子供向け習い事サイトは親御さんが見るので親御さん向けの文章に、写真も子供の写真を多めに。地域情報サイトはいろんな人が見ますので一般的な文章に、という感じです。
SNSへリンクを貼る
お弟子さんがFacebookを運用されていましたので、そちらにもリンクを貼っていただきました。
入門者は複数の媒体を参照
入門者にヒアリングしてみると、ポータルサイト経由の方もHPを参照しており、複数の媒体を経由して問い合わせに至っていました。
逆に言えばHPだけではあまり効果がなかったと考えられ、他の媒体を使って人を集め、HPの適切なツール(LINE公式アカウントなど)で問い合わせに落とす、という流れを作ったことが成功要因だったと考えられます。
日本舞踊教室を探している人はたくさんいる。しかしWEB上に情報がないため見つけられていない
今回わかったのは、日本舞踊教室を探している人はたくさんいるのに、WEB上に情報がないために、日本舞踊教室を見つけられない人がたくさんいるということです。したがってHPに必要な顧客が必要としている情報を入れ、問い合わせの導線を整理し、しっかり露出をあげれば集客は十分可能だということがわかりした。
集客サポートに興味がある方はこちらまでご連絡ください。ご相談受付けております。一緒に日本舞踊界をもっと盛り上げませんか?HP制作も行っています。

