小唄「いさなとる」歌詞と解説
日本舞踊で人気の小唄「いさなとる」の歌詞と解説です。
小唄「いさなとる」解説
「いさなとる」は「鯨魚取り」「勇魚取」とも書き、捕鯨を表す言葉です。この曲は、捕鯨をきっかけに海の恵みや縁起を歌いこんだ「ご祝儀小唄」です。
捕鯨は人類の歴史上、先史時代の古くから行われてきた生業で、日本でも奈良時代には文献上に捕鯨のことが登場します。
鯨は、鯨肉が食材として利用されたほか、油は燃料、ヒゲや骨は道具の素材として使用されるなどしていました。
伝統芸能では、文楽人形の操作糸として、クジラのヒゲが使われていることが知られています。
小唄「いさなとる」歌詞
いさなとる 網干(あぼし)の苫屋賤が屋も 磯馴松も浦波も のぼる初日も末広に
富士の白雪水かがみ 櫓声櫓拍子面白や すなどるわざも賑わいて 恵みにあまる海の幸 実(げ)にありがたき御代の春

