舞踊小曲「河太郎(かわたろう)」歌詞と解説

舞踊小曲「河太郎(かわたろう)」歌詞と解説

日本舞踊で人気のある小曲「河太郎」の歌詞と解説です。

喜多川歌麿のカッパの絵

「河太郎」の解説

この唄は、村の秋祭りの囃子に誘われて浮かれ出たカッパを唄っています。用水堀も「薄どろ(歌舞伎下座 (げざ) 音楽で、大太鼓を長ばちで弱く小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪などの出入りに用いる)」の音のようで、雨気を誘っているという様子。

遠くに聞こえる村囃子とお酒に気持ちよく酔いながら、自分も人間の祭りに加わったみたい、とでも思っているでしょうか。

日本の川や湖や海に住むという河童(カッパ)は、全国に実に様々な伝説があります。民話や伝承には「水に引き込まれて尻子玉を抜かれる」と恐れられる一方で、「子供と相撲を取って遊んだ」「土木工事を手伝った」「助けてくれた人間に魚を送った」など友好的なエピソードも数多く残されています。

また「屁の河童」「カッパ巻き」「河童の川流れ」のようにカッパが登場する言葉も多く、恐れられながらもどこか憎めない、人々に身近で、親しまれてきた存在です。

鈴木秀雄詩、初代佐橋章子曲。昭和九年頃の作。

「河太郎」の歌詞

芒(すすき)かついだ河太郎 かぼちゃ畑をふらふらと

酒か団子かいい機嫌 用水堀も薄どろを

誘う雨気(あまけ)の小夜更けて 月の遠音の村囃子

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