長唄「助六」の歌詞と解説

長唄「助六」の歌詞と解説

日本舞踊で人気の長唄「助六」の歌詞と解説です。

長唄「助六」の解説

「助六」とは江戸の粋を体現した伊達男。モデルは京・嶋原の遊女と果たせぬ恋仲になり心中した伝説的な侠客「助六」とも、江戸の商家の若旦那「助六」とも、江戸の粋で気前の良い文化人・大口屋暁雨という実在の人物だとも言われています。どれが本当にしても、粋で気前が良く、筋が通らないことには武士にもひるまず立ち向かう姿はまさに、江戸の男伊達の代名詞でありました。

市川團十郎の歌舞伎十八番では常に第一に挙げられ「勧進帳」「暫」とともに上演回数の最も多い演目でもあります。

ちなみにいなり寿司と巻き寿司の折詰を「助六寿司」と呼ぶのは、助六の恋人・揚巻の名が、「油揚げ」「巻き寿司」に通じるという洒落だそうです。

長唄「助六」の歌詞

咲匂ふ 桜と人に宵の口 野暮は揉まれて粋となる 此処を浮世の仲の町

恋に焦がれて助六が

傘さして 濡れに廓の夜の雨 店清掻に声添ふる

鐘は上野か浅草に その名も伊達な花川戸

この鉢巻の紫は 由縁ぞかかる藤波の 洗うて千代の色まさる

松の刷毛先 透き額 堤八丁衣紋坂 通ひ馴れたる塗鼻緒 一とつ印籠一とつ前

二重廻りの雲の帯 さした尺八鮫鞘は これ御存じの出立栄

 

急くな急きゃるな さよえ 浮世はな車 さよえ

廻る月日が縁となる 廻る月日が縁となる 恋の夜桜浮気で通ふ 間夫の名取の通り者

喧嘩仕かけや色仕掛 力づくなら何手管なら 流儀流儀で向ふづら ただは通さぬ大門を

また潜るとは命がけ 土手節やめよ編笠を 取って投げるは曲がない

蹴込んで見せう 家形船 こりゃ又何のこった 江戸の花

富士と筑波の山間の 袖なりゆかし君ゆかし

しんぞ命を揚巻の これ助六が前わたり 風情なりける次第なり

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