日本舞踊で人気の長唄「寿」の歌詞と解説です。
「寿」の解説
夫婦の長寿・繁栄を願う、縁起の良い曲です。
「鶴・亀」は「鶴は千年、亀は万年」で知られるとおり、ともに長寿の象徴です。
「常盤」は元は永久不変な岩の事を指し、時間がたっても揺るぎない、変わらないもののことを表します。
「松と竹」は冬に緑を保つことから繁栄の象徴とされます。同じく冬に花を咲かせる梅を加えて「松竹梅」としておめでたいものの象徴ですね。
「相生」は2本の木が同じ根から生えていることから転じて、夫婦の仲が良いこと、また「相老」とかけて夫婦が長生きすることを表します。
「寿」の歌詞
ことぶきの 鶴と亀との 齢経て(よわいへて)
変はらぬ色は常盤(ときわ)なる
松と竹との 末かけて 契りも深き 相生(あいおい)の
栄久しき 共白髪