端唄「京の四季」の歌詞と解説

端唄「京の四季」の歌詞と解説

日本舞踊で有名な端唄「京の四季」の歌詞と解説です。

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「京の四季」の解説

京都の祇園を中心に 東山、円山の風物を点景に詠み込み、京都らしい優美さと落ち着いた趣を思わせる一曲です。

上方端唄。文久(1862~1864)前後の流行で 祇園で遊んでいた儒教の学者、中島棕隠(そういん)の作詞によるとされています。

「京都の四季」春

日本人の花見の風習は古く、奈良時代ごろからあったようです。当時は桜ではなく花見といえば梅でした。庶民がら今のような花見をするようなったのはずっと時代を下って江戸時代。祇園の花見はお酒を飲んで乱痴気騒ぎ、とはいかなかったでしょうが、桜を見て浮き浮きするのは今の昔も変わりません。

「京の四季」夏

「祇園豆腐の二軒茶屋」とは、当時八坂神社の表参道にあった二軒のお茶屋さん。そこでは先が二本に割れた竹串を木綿豆腐に刺して味噌を塗って焼いた田楽豆腐が名物でありました。二本刺しても」は、侍が腰に刀を二本さしているのになぞらえて、「お堅いお武家様と同じ二本差しでも、祇園の豆腐は柔らかい」という洒落です。

「京の四季」秋

真葛ヶ原、華頂山、長楽寺はいずれも、円山公園・知恩院のあたりです。降ったり止んだりの秋の雨はうっとおしいものですが、唐傘越しにふと見える、しっとり濡れた紅葉の風景もよいものです。

「京の四季」冬

寒い朝に、雪見酒を酌み交わします。京都の冬はしんしんと冷えます。火鉢が炬燵にあたりながらでしょうか。差し向かいの櫓は、やぐらごたつとも、京都の芝居小屋の北座と南座の櫓のこととも言われます。

「京の四季」の歌詞

春は花

いざ見にでんせ 東山

色香あら

そう 夜桜や

浮かれ浮かれて

粋も無粋も ものがたい

二本差しても 柔らこう

祇園豆腐の 二軒茶屋

みそぎぞ 夏は うち連れて

川原につどう 夕涼み

よいよい よいよい

よいやさ

真葛ヶ原に そよそよと

秋は色ます 華頂山

時雨をいとう から傘に

濡れて紅葉の 長楽寺

思いぞ積もる円山に

今朝も来て見る 雪見酒

そして櫓のさし向かい

よいよい よいよい

よいやさ

参考記事

日本舞踊「京の四季」に出てくる「華頂山・知恩院」に行ってみた

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