男性が日本舞踊教室を選ぶときに外してはいけないたった一つのポイント

男性が日本舞踊教室を選ぶときに外してはいけないたった一つのポイント

男だけど日本舞踊習うって変かな?

日本舞踊教室のホームページを見ても女性の写真ばかり。男の自分の居場所はあるんだろうか。そもそも習えるものなんだろうか。

何を基準に教室を選べばいいの?

こういうお悩みを持つ男性の方へ、この記事では、私が考える「男性が日本舞踊教室を選ぶときに外せないポイント」をお伝えします。

私は男性ですが日本舞踊を習っています。あまり業界のことを知らずに飛び込んだ日本舞踊の世界ですが、思いのほか女性が多くて驚きました。しかし、私のように日本舞踊に興味がある男性の方もいらっしゃると思います。そんな方に、私が考える男性目線の日本舞踊教室の選び方のポイントをお伝えしたいと思います(このポイントを知らずに教室選びをして、何年も後に後悔した人を私は知っています)。

ちなみに男女共通の日本舞踊教室の選び方のポイントはこちらの記事をご覧ください。

【完全版】初心者のための日本舞踊教室探し7つのポイント【社会人対応】

師匠が男踊りのレパートリーをたくさん持っていること

結論から言います。私が考える、男性が日本舞踊教室を選ぶときに外してはいけないポイントは、「師匠が男踊りのレパートリーをたくさん持っていること」です。その理由を説明していきます。

日本舞踊の演目には「男踊り」と「女踊り」がある

私も最初は知らなかったのですが、日本舞踊の演目には「男踊り」と「女踊り」があります。簡単に言うと、曲の中で男を演じるのが男踊り、女を演じるのが女踊りです。男性が女踊りを踊ることもあれば、女性が女踊りを踊る場合もあります。また、ひとつの曲の中で男女の登場人物を踊り分ける場合もあります。

男踊り、女踊りの例

例えば日本舞踊で人気のある長唄「七福神」。主人公は「恵比寿様」。恵比寿は男性の神様なので「七福神」は男踊りです。大鯛を釣り上げる、弓矢を引く、力強く神馬を引く、雄々しく足を踏み鳴らすなど、男性らしい表現が数多くあります。

女性が一度は踊ってみたいと憧れる演目、長唄「藤娘」はその名の通り「娘」が主人公で女踊り。

長唄の名曲として知られ、日本舞踊でもよく踊られる「松の緑」には男女がキセルを受け渡すシーンがあり、同じ曲の中での演じ分けが出てきます。

男性の魅力は「男踊り」にあり

男性が男踊りを踊ること、そこに私は魅力を感じます。男性ならではの力強い表現や動き。どうしても女性には表現できないこともあると思うからです。

先ほどの「七福神」のような雄々しい動作、体格を生かした大きな動きや表現は男性ならではでしょう。女性にはできない演技を男性はすることができます。

すべての師範が男踊りのレパートリーをたくさん持っているわけではない

ピアノ教師が世界中すべてのピアノ曲を弾けるわけではないように、日本舞踊の師範(教える資格を持っている人)もすべての日本舞踊を知って踊れるわけではありません。得意不得意や踊れる曲のレパートリーが人によって違います。女踊りはたくさん知ってして、教えた経験も豊富だけど、男踊りのレパートリーはそれほど多くない、という師範もいます。それが悪いというわけではなく、その人の得意や、たまたまそれまで演じる機会が多かった、女性のお弟子さんが多いので教える機会に恵まれなかっただけ、などさまざまな理由があります。

とある男性のお師匠さんは、小さい頃から日本舞踊を習っていましたが、お師匠さんが女性で、女踊りしか教えてくれなかったそうです。大学生の時に同世代の男性が男踊りを踊るのをみて、心底「カッコいい!羨ましい!」と思ったらしいです。

男踊りが得意な師匠がいる教室を探すには?

まずはホームページを探してみましょう。男のお弟子さんが多い教室や、男性歓迎と謳っている教室は、男踊りのレパートリーが多い可能性があります。また今はyoutubeなどで日本舞踊の映像もたくさん見れますので、男性の日本舞踊家さんを中心に、自分が踊ってみたい男踊りの曲をピックアップして、教室見学などに行った時に教えてもらえるか聞いてみるのも良いと思います。難しい曲はすぐには教えてもらえないでしょうが、男踊りを踊りたいという意思を伝えましょう。

男女の性別が交差する表現の妙もある

それでは、男が女を演じる、女が男を演じるのは意味がないのでしょうか?そういうことはありません。歴史を紐解けば、日本舞踊は歌舞伎から生まれました。歌舞伎は男の世界で、男が女を演じる世界ですが、さらに歴史をさかのぼると女歌舞伎、すなわち女性が男性を演じていた時代もありました(江戸時代、風紀を乱すと言う理由で禁止されています)。歌舞伎のルーツと言われる出雲阿国の「かぶきをどり」は女性である阿国が男装して好評を博しました。日本舞踊にはもともと性別が交差する表現の妙、のようなものを含んでいるとも考えられます。

日本舞踊界に男性は貴重!

とはいえ、わたしはそのような表現ができるようになるのは、やはりある程度上達して自分の表現を身につけたからなのかなと思っています。自分が男である特性を生かした踊りを踊るのが、自分も周りも楽しませることにつながると考えるからです。

そして日本舞踊界に男性は貴重な存在です。力強く男踊りが踊れる男性は、女性が多い日本舞踊の舞台でも注目を集めることでしょう。ぜひ、男性のあなたに日本舞踊の世界に飛び込んで欲しいと思います。

参考記事

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