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【完全版】失敗しない初心者のための日本舞踊教室探し7つのポイント

【完全版】失敗しない初心者のための日本舞踊教室探し7つのポイント

日本舞踊に興味はあるんだけど、どうやって教室を選んだらいいか分からないんだよね・・・お金もかかるっていうし・・・

日本舞踊はやったことがない初心者だけど、これから始めたい、と考えている方。または、お子さんに習わせたい、と教室を探している保護者の皆様。この記事では、日本舞踊教室を探すときにおさえて欲しいポイントをまとめました。

この記事でわかること

✓教室選びのポイントがわかる

✓日本舞踊教室の費用についてわかる

✓体験レッスンに行ったときに確認すべきことがわかる

私は2015年から日本舞踊を始め、2018年から日本舞踊の魅力を伝えるために、このブログを始めました。

いろんな日本舞踊教室に取材に行き、先生だけでなく門下生の方ともたくさんお話ししてきました。そんな経験から日本舞踊教室を選ぶポイントを7つにまとめました。せっかく日本舞踊を始めるのに後悔してほしくないから・・・最後には体験レッスンに行くときのチェックリストもあります。

では解説していきます。

①目的にあった日本舞踊教室を選ぶ

あなたが日本舞踊を習う目的はなんですか?

・着物を綺麗に着て遊びに出かけたい!

・美しい所作を身に着けて、一目置かれたい

・趣味が合う友達が欲しい

・無理なく運動の習慣をつけて健康になりたい

・子供に礼儀とマナーを身に着けさせたい

・プロを目指したい

日本舞踊教室も、いろんな教室があります。

プロ志向の教室もあれば、サークル的な雰囲気の教室もあり。厳しくて休みづらい教室があれば、マイペースで続けられる教室もあります。

大切なのはあなたの目的にあった教室を選ぶことです。あなたが日本舞踊を習ってやってみたいことや、どうして習おうと思ったかなど、体験レッスンなどの機会に師匠(先生)に話してみましょう。あなたに共感してくれる師匠、できる方法を教えてくれる師匠がいる教室が良い教室です。

ちなみに私は、日本舞踊を始めたときに営業の仕事をしていて、「日本舞踊を習って、人前で役者さんのように魅力的なしぐさができる人になりたい」という目的がありました。その話をしたとき、同じく人前で話す講師経験があった師匠に、とても共感してもらったことが入門の一つの決め手になりました。

②師匠(先生)との相性

日本舞踊のお稽古は多くの場合、マンツーマンレッスンで、師匠と一対一で過ごす時間が長いのが特徴です。

ですので、師匠との相性がとても大事で、性格だけでなく、教え方が自分に合うか、この師匠に教わって楽しいと思えるかどうかは、教室選びの最重要ポイントです。

・厳しくても、しっかり上達させてくれる師匠がいいか

・楽しく友人感覚で付き合える師匠がいいのか

・芸に惚れ込める、踊りの上手い師匠がいいのか

あなたがどんな師匠に教わりたいか、イメージしておくといいですね。

③稽古のスタイル(マンツーマンorグループレッスン)

日本舞踊教室の稽古のスタイルには大きく2種類あります。

・師匠と一対一で稽古を行うマンツーマンレッスン

・複数人を一度に指導するグループレッスン

です。初心者のお勧めはマンツーマンレッスンです。丁寧に見てもらえますし、他の人と比べなくていいので、自分の稽古にしっかり集中できます(自分より上手い人がいると焦ったりしちゃうものです)。

グループレッスンのメリットは月謝が安いことですが、レッスンを休むと追いつくのが大変だったり、質問しにくかったりと、デメリットもあります。

そして、私の経験上、グループレッスンがある教室はあまりなく、ほとんどがマンツーマンレッスンのみ行っています。

グループレッスンを優先して探したい場合は、「カルチャースクール 日本舞踊」などのキーワードで検索すると、グループレッスンのクラスが出てきます(カルチャースクールの日本舞踊はほぼすべてグループレッスンです)。

(参考)日本舞踊のグループレッスンとマンツーマンレッスンどっちがいいか比較【メリット・デメリット】

(参考)日本舞踊をカルチャーセンターで習うメリットとデメリット

④アクセス

仕事に、趣味に、家事育児・・・忙しいあなたにとって、時間はとっても大切ですよね。

教室が遠いと、正直、行くのが面倒になります。有名な教室だから、など中途半端な理由で遠くの教室を選んでしまうと、通うのが辛くて続きません。

休日でも通いやすい自宅の近くや、通勤途中にある教室、稽古の前後に遊びに出やすい乗換駅など、アクセスも重要なポイントです。

⑤予定の入れやすさ

日本舞踊教室の稽古は「予約制」「師匠が指定した時間枠に行く」タイプと大きく2種類あります。

「予約制」はわかりますね。いつ稽古に行きます、と師匠とピンポイントに予定を合わせるやり方です。

この場合、自分の通いたい日時の予約が取りやすいかもあらかじめ確認しておきましょう。社会人が多い教室は週末や平日夜の予約が取りづらく、希望する時間はすでに埋まってしまっているかもしれません。

「師匠が指定した時間枠に行く」タイプは、昔から続いている教室に多く見られます。例えば「毎週木曜日の10時から19時」のように稽古の時間枠が指定されています。あなたはその時間の中で自分の都合の良い時間に教室に行きます。

誰もいなければすぐ稽古ができます。他のお弟子さんが稽古していれば、終わるまで待って稽古をつけてもらいます。

これは、他の人の稽古を見学できる、というメリットもありますが、前の人が稽古していたら時間がとられてしまうデメリットもあります。忙しい人には向かないかと思います。

⑥費用

気になっている人も多いであろう、費用についてです。「日本舞踊はお金がかかる」イメージがありますよね。

日本舞踊は、気軽な費用で続けることもできる教室もある一方、贅沢しようと思えばいくらでもできるという、幅のある習い事なんです。そして、よい日本舞踊教室は、贅沢する、しないの選択肢が選べます。

「お金がないから日本舞踊なんて、できないよ・・・」と諦めかけている人も、いったん、ここからの費用についての説明を読んでみてください。「意外と通えるかも?」と思うかもしれませんよ。

日本舞踊教室の費用って・・・?ポイントです。

お金をかけようと思えばいくらでもかけられる世界である。それこそ何百万円でも!
・年間通じて、1ヶ月1万円程度ですむ教室もある
・贅沢する、しないを選べる教室は、いい教室である
入門する前に最初にしっかり確認しよう

日本舞踊教室に通うためにかかる費用を見ていきます。まず表でまとめて、具体的に説明していきます。

日本舞踊教室にかかる費用の目安

いい教室とは? いい教室は贅沢する、しないの選択肢がある教室
必ず発生する費用 初期費用:~3万円くらい

月謝:8,000~15,000円くらい

発表会の費用:10,000円くらいから、ピンキリ

教室によって発生する費用 季節の挨拶:月謝の一ヶ月分程度、年2回
1年間にかかる費用の目安 約15万円~(1か月あたり12,500円前後~)
結論 お金については最初にしっかり希望を伝えておこう!

ぞれぞれ、見ていきます。

初期費用

・入門費 0円〜10,000円くらい

・着物代(稽古着や下着、足袋など)10,000円〜30,000円

・扇子代(稽古用)1,500円〜3,000円

→ざっくり3万円くらい

着物もピンキリですが、リサイクル着物屋さんで割と安く買えるので、最初は初期費用を抑えて揃えるのが良いと思います。師匠に安く買えるところを聞いてみてください(日本舞踊の先生もみんな着物が好きなので、安くていいお店を知っています)。

月謝

週に1回のお稽古で、月々8,000円〜15,000円くらい

稽古の回数、時間も確認しましょう。週に1回、1回あたり30〜60分くらいのところが多いですね。1時間あたりの金額にすると、約2,000円~5,000円くらいです。

季節の挨拶

これはあったりなかったりですが、お歳暮、お中元の時期に5,000円~月謝の1ヶ月分程度を「季節の挨拶」として、師匠に渡すところがあります。

これは、日本舞踊に特有の習慣のようです。知らない人もいたのではないでしょうか。知っていれば師匠への謝礼の一環として把握しておくことができます。このあたりも、あとから聞きづらいので、最初に確認しておくといいと思います。

日本舞踊の発表会

この発表会への参加費用が、教室によって大きく差が出るところです。

多くの日本舞踊教室は年に1回、ないし2回ほど、「おさらい会」「舞踊会」などの名称で発表会を行います。この発表会の規模や内容で費用がかなり変わってきます。

発表会の形式は大きく分けて、以下の3種類です。

「素踊りの会」・・・特別な衣装や舞台のセッティングは行わず、自前の着物で行う。10,000〜50,000円程度。

「本舞台」「本ざらい」・・・本格的な衣装、かつら、大道具、生演奏を使った会。費用は数十万円から100万円を超える場合も。

「素踊り・本舞台のミックス」・・・発表会を二部構成にして、一部を「素踊り」の部、二部は「本舞台」などとして開催。参加する部によって費用が変わる。

いい教室は贅沢する、しないの選択肢がある教室

人によって、どんな舞台に出たいかや、予算は大きく異なります。私は出演者によって贅沢するしないを選べるのが、よい教室だと思います。

お金については最初にしっかり希望を伝えておこう!

日本舞踊に限らず、お金については揉めるとややこしいので、恥ずかしがらず、素直に予算や自分の希望を伝えておきましょう。これがとても大事です。

⑦流派

日本舞踊に流派はつきものです。

が、結論、初心者は流派を気にしなくていいと思います。

流派によって踊りの個性など違いはありますが、基本の形は同じですし、それよりは自分に合った教室・師匠に習うことを優先したほうが、あなたの満足度は確実に高くなります。

歴史ある流派や、由緒正しき流派のほうがいいのかな?と思いがちですが、「この流派がこういう理由で好き!」みたいに明確な理由がない限りはあまり気にしないほうがいいです。

(ここだけの話、大きな流派で教えるのが上手くない先生、無名だけど素晴らしい先生もいます)

流派の名前に惑わされず、あなたが「ここで日本舞踊を習ったら楽しそうだ!」と思える気持ちを大切してください。

(参考)日本舞踊教室を選ぶとき、流派の有名さ・大きさに惑わされてはいけない【本当に大切なこと】

以上、日本舞踊の初心者が、日本舞踊教室を探す時に知ってほしいポイントを7つにわけて解説してきました。

習い事を選ぶことは、自分の大切な時間とお金を投資する重要な決断です。迷うこともあると思いますが、みなさんがステキな師匠と教室に出会い、日本舞踊の世界へ足を踏み入れることを、心から願ってます。

体験レッスンに行くときの注意点

見学に行く際は、教室を探している段階で、どんなお稽古か見学しに来たことをしっかり伝えましょう。中には見学=そのまま入門だと思われてしまうこともありますので!

最後に、体験レッスンに行くときにチェックするポイントをおさらいしておきます。

✓あなたが日本舞踊教室に通う目的は叶いそうですか?

✓師匠との相性はよさそうですか?

✓お稽古のスタイルはあなたに合っていますか?

✓通いやすい教室ですか?(アクセス・スケジュール)

✓無理なく通える費用ですか?

日本舞踊の世界に飛び込んでほしい!

忙しい日常の中で、習い事を始めるのは一大決心ですよね。お金もかかるし、プライベートの時間を割いて通うわけですから慎重になるのが当たり前です。

私も社会人なので日本舞踊を始めたときは、たくさん迷いました。そして、いざ始めても仕事やプライベートで忙しいときは、続けるかどうかでも悩んだり…これも現実です。

それでも私は日本舞踊をやっていてよかったと胸を張って言えます。みなさんにもぜひ、失敗しない教室選びをして、日本舞踊の世界に飛び込んで欲しい!と心から思います。みなさんに、良い出会いがあることを願っています。

 

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