着物素材100%シルクの「正絹(しょうけん)」とは?
着物素材100%シルクの「正絹(しょうけん)」とは?
着物素材として人気の正絹(しょうけん)について解説します。正絹(しょうけん)とは、その字の通り、「絹(シルク)」のことです。絹100%でできた記事を着物の世界では正絹(しょうけん)と呼びます。光沢があり高級感にあふれ、強度があり、保温保湿性が高いのが特徴です。
似た生地素材に、ウールとの混紡生地「シルクウール」などがあります。
正絹(しょうけん)の特徴・メリット・デメリット
正絹は、蚕(かいこ)の繭から作られる天然繊維の一種です。丈夫で柔らかく、光沢のある独特の性質を持つ織物です。引張強度に優れ、ドレープが美しく出ます。また、吸湿性が高く、シワになりにくいという特徴もあります。しかし、正絹は他の繊維に比べて高価であり、手入れが難しいという欠点もあります。
正絹(しょうけん)着物の魅力
正絹の着物には、時代を超えた気品と美しさがあります。長年着ることができる高級な生地とされています。また、世界でも最高級の着物の材料として使われています。
絹の歴史
絹の生産は約3,000年前にさかのぼります。中国人が初めて絹織物や衣料品を生産し、それ以来、非常に人気の高い織物となっています。
正絹(しょうけん)の価格
正絹の価格は、生地の品質や衣服の種類によって異なります。一般的に、正絹の価格は、その豪華な特性と限られた入手可能性により、他の生地よりも高くなります。お手頃な反物で1万円程度~伝統工芸品の反物には数十万円を超えるものも珍しくありません。もっとも安価で購入するには、リサイクル着物店がおすすめです。運が良ければ、数千円で購入できる場合もあります。
正絹(しょうけん)のお手入れ方法
正絹は水に弱く、ドライクリーニングをおすすめします。なので、雨の日のお出かけにも注意です。また、シルクは色あせを防ぐため、直射日光の当たらない涼しい場所に保管する必要があります。化学繊維に比べて虫の食害にもあいやすいため、防虫対策も必要です。

