日本舞踊教室に地域コミュニティとしてのポテンシャルはあるか?~中央区議会議員 佐藤あつこさん・若柳尚雄里さん
地方行政におけるコミュニティ施策の課題とは?地域の課題やニーズに日本舞踊はどう貢献できるのか?日本舞踊教室発の、予期せぬ活動を生むアイデアは?など、「日本舞踊×地方行政」という、これまでにない観点で対談を行いました。
ゲストは、東京都中央区初の、子育て経験がある区議会議員としてご活躍中、そして日本舞踊経験者でもある佐藤あつこさんと、同じく中央区月島で日本舞踊教室「雄(ゆう)の会」を主宰されている、若柳尚雄里(わかやぎなおゆり)さんです。地方行政の観点から、日本舞踊教室の魅力を発見し、さらなる日本舞踊の振興に必要なものを語ります。


うめざわ
本日はお二人ともお話を伺えるとのことで楽しみにしております。まずは自己紹介をいただければ嬉しいです。

佐藤あつこさん

佐藤あつこさん プロフィール
【経歴】
東京都中央区出身
聖心女子大学文学部哲学科卒業
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
修了(修士)在籍(後期博士課程)
TOKYO自民党政経塾(8-10期)
(株)マイナビ 就職情報誌編集者
(株)福音館書店 絵本編集者
7年間の専業主婦を経て、2015年より中央区議会議員
【資格】
英検準一級、剣道二段 日本舞踊藤間流名取
【中央区議として以下の所属委員会を歴任】
・子ども子育て高齢者対策特別委員会委員長
・福祉保健委員会副委員長
・環境建設委員会
・区民文教委員会
・東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会
・築地等地域活性化対策特別委員会(名称変更)
・防災等安全対策特別委員会

うめざわ
実は佐藤さんは、日本舞踊の経験もお持ちです。

佐藤あつこさん
はい。4歳から日本舞踊を始めました。小さいときから大好きで、受験や就職や子育てで忙しいときもあって、ずっと続けていたわけではないんですけれど、いつもふと気づくと、日本舞踊がそばにありました。そのことが自分の中で大きくて、今もお稽古に通っています。
そういうこともあって、いまも地元の伝統文化をどう行政につなげていくか、ということがコミュニティ施策の中でも課題ですので、今日は大変楽しみにしてまいりました。よろしくお願いします。


うめざわ
よろしくお願いします。では若柳尚雄里さんお願いします。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
若柳尚雄里(わかやぎなおゆり)と申します。地元は北海道の札幌で、2歳の時から日本舞踊をさせていただいております。13年前、東京に出てまいりまして、稽古場を開いて11年目になりました。最初は勝どき、今は月島で、下は2歳から上は88歳まで約47名の弟子に指導させていただいております。
また、3年前より札幌にて児童発達支援をさせていただいております。テレビなどでご存じの方も多いと思いますが、ASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠陥)、LD(学習障がい)など心や発達に問題を抱えている子供たちに、日本舞踊を通じたトレーニングを行っております。
今日は佐藤様と、日本舞踊を通じてどのように地域とコミュニケーションを取っていくかということをお話しできるということで、とても楽しみにしておりました。どうぞよろしくお願いします。

若柳尚雄里(なおゆり)プロフィール
幼い頃より父、水城雄二郎に師事し、平成十四年より若柳尚里師に師事。 日本舞踊のみにとらわれず、多様にわたり勉強する。国内外を問わず活動の場を広めていける様、日本文化、日本舞踊を探求中。
・1986年 日本舞踊家 水城雄二郎の長女として札幌に生まれる
・1988年 水城雄二郎に師事
・1989年 2才9ヶ月の時、童謡「絵日傘」にて初舞台
・1990年 4才の時より能籐玲子創作舞踊研究所にてモダンダンスを学ぶ
・2000年 ダンススタジオマインドにてジャズダンス、ヒップホップ、タップ等の洋舞を学ぶ
・2002年 正派若柳流 若柳尚里師に師事
・2005年 名取資格’10年には師範資格取得
・2010年 雄の会日本舞踊研究所 開設

コミュニティを伝統文化に接続させるために

うめざわ
今回、佐藤さんにお声掛けさせていただいたのは、日本舞踊をご経験だということと、掲げられている政策が素晴らしかったからです。
・地域と子育てを繋ぐ教育文化の再興
・そして伝統と文化の継承と発展

うめざわ
佐藤様は、高齢化対策、防災、最近では東京オリンピック・パラリンピック対策委員会などからも区政に携わられているのですが、「教育」「伝統文化」ということがご活動の軸にある、というところに特に注目させていただきました。
尚雄里さんの教室のご紹介でもあったように、日本舞踊教室は、小さなお子様からお年寄りまで、さまざまな方が集う場所です。特にお子様は、普段触れ合うことのない年上のお兄さんお姉さんや家族以外の大人、お年寄りの方と触れ合うことで社会性を育むという側面もあります。
日本舞踊には、伝統の継承はもちろん、地域の教育やコミュニティを担う場としての隠れた役割があるのではないか、そしてもっと地域に貢献もできるポテンシャルがあるのではないかと思っております。

佐藤あつこさん
まさしく、いまおっしゃったように、日本舞踊では年齢や性別などバラエティに富んだ方がいらっしゃいますよね。
コミュニティ支援というのは、基礎自治体の中でも最も重要な施策の一つです。コミュニティが基盤になって教育、防災対策、自助共助などのあらゆる施策につながっていくからです。日本舞踊教室という多様性に富んだコミュニティで、教室の方々が、どのように行政と協力体制をしいてくれるか、コミットメントしてくれるかを今後考えていきたいと思います。
子育て世代の声を届け、教育と文化に新しい知を取り込む

うめざわ
ありがとうございます。佐藤さんが「教育と文化の継承」というところに特に注目されている理由をお伺いできますでしょうか?

佐藤あつこさん
中央区は人口約17万人、その約60%強が子育て世代なんです。しかし、その子育て世代の声を届ける与党の議員がまず長年にわたっていませんでした。自分が子育てを経験している女性だという属性を活かせて、そして皆さんの声を代表できるのはこの分野だと思ったんです。
教育も学力を向上させる事という風にだけ捉えずに、もっと多面的な文化や伝統も含め、そして、ずっとその伝統を守り続けていくだけでは先細りしますから、そこに新しい知を取り込んでいくということも含めた中での、教育と文化というのは、私でなければできないと思っています。

うめざわ
これまで、どのような取り組みをされてきたのでしょうか?

佐藤あつこさん
「コミュニティを伝統文化に接続させるためにどうすればいいか」という課題を考えた時に、教育現場にいきなりそれを入れる、ということはなかなか難しかったので、まず、伝統文化である地縁に基づいた「浜町音頭(はまちょうおんど)」という音頭に注目しました。
その伝統文化になるべく多くの新住人の方々に入っていただくということがまず第一と、もう一つは、そこにはぴったりはまらないけれども、中央区の伝統文化に触れてみたいという方たちを集めて盆踊りチームを作りました。
その方達はその盆踊りを踊ることを通じて、福祉の活動、例えば被災地を訪問して踊りで慰問をするとか、銀座の交差点で外国人、いまコロナで外国人はいらっしゃいませんけれども、着物を着て観光のご案内をしたりなど、そういう活動につなげました。
中央区の中に社会福祉協議会というものがあり、そこに団体登録をしていただいてボランティア活動につなげたということもありました。
まだまだポテンシャルのある団体もあるし、必要だったら作ればいいし、そういう活動と区の施策と繋げていくということを今やっています。



うめざわ
きっかけは盆踊りですが、趣味として伝統文化を楽しむだけではなく、いろんなところに出て行ってボランティアなどの活動をしていくということですね。そうなると、盆踊りの会が、自分の居場所や、やりがいになって、地元住民としての生活の一部になってくる。伝統文化が生活に根付くということですね。
尚雄里さんは今のお話聞かれていかがですか。

若柳尚雄里(なおゆり)さん

うめざわ
実は私も、今回初めて知りました。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
ということは、私のように知らない人ってっいっぱいいると思うんですよ。ぜひこのような活動をもっと知りたいし、いろんな人に知っていただきたいなと思いました。
そして、私はもっと子供たちを対象にしたボランティア活動なんかもさせていただきたいなと思いました。学校を訪問して伝統文化をしてレクチャーをするようなことですね。
日本舞踊教室は日本の伝統を中心としたコミュニティ

うめざわ
さっきコミュニティと伝統を接続するという話がありましたが、そもそも、「日本の伝統って何?」とか、「日本舞踊って何?」という感覚が一般的ではあると思います。尚雄里さんの教室にいらっしゃる方は、伝統を学ぶということにどのような関心をお持ちなのでしょうか。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
2,3歳から習っていて、いま中学生になった子に、これまでずっと日本舞踊を続けてきて、何か役立てようと思ったりしたことはあるの?と聞いたことがあります。彼女は「私は英語が好きなので、今後ずっと日本にはいないと思う。海外では先生から習ったことを教える側になりたい。ボランティアかもしれないけど、そういうことをやっていきたい」と言っていました。
大学生から始めた方では「どんな会社に入るかわからないけど、社会に出る前に日本の礼儀作法を習って、それが役立てばいいなと思いました」という方もいます。
社会人の方では「以前、海外に行って日本のこと教えてくれと言われたときに、自分は日本のことをなにも知らなかったことに気づいた。だから日本のことを何か習得して、英語でそれを説明できるようになりたい」と強く希望していらっしゃった方もいます。
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若柳尚雄里(なおゆり)さん

うめざわ
ありがとうございます。そもそも日本舞踊をはじめるきっかけとして、伝統文化以外のところに関心がある場合もあるのでしょうか?

若柳尚雄里(なおゆり)さん
お子様ですと、特に中央区の方は勉強に対する意識が高い方が多いので、お父様お母様がお受験を意識されている方が多いですね。まず日本舞踊から入って、お言葉使い、礼儀作法と、立ち振る舞いの仕方を勉強したいという方は、お子様で始められる方の約半分くらいいらっしゃいます。

うめざわ
東京らしいですね。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
社会人になりますと、入社して3,4年たち、だんだんお仕事に慣れて余裕が出てきたころ、細く長く続けていける趣味を見つけたい、と思われる方が多いようです。5,60代の方は、体力の維持、そして、なるべく続けられるご趣味として始められる方が多いように感じます。

佐藤あつこさん
日本舞踊ってそうですよね。急にうまくならないですし。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
終わりのない勉強だと思います。日本舞踊は江戸時代から400年続いてきたものですから、一生かけても勉強できません。それをちょっとずつでも追っていく、そのプロセスが皆さん楽しいのかなと思います。
コミュニティの重要性の変化と日本舞踊教室の役割

うめざわ
高齢化社会でも長く続けられて、多様性があるというのが日本舞踊教室の一つの特徴なのかなと思います。例えばサッカーやフットサルは、たいてい年齢や属性で区切られていて一つの団体を数年で卒業していきます。少年チーム、学校の部活、社会人サークル、といった感じです。小学生と60代が一緒にプレイするというようなこともめったにありません。
日本舞踊教室は子供から始めて同じ教室で大人になっても続けられるため、小さい子供とお年寄りが同じ教室に一緒にいる、のもごく普通ですね。

うめざわ
この多様性のあるコミュニティが今後、さらに重要になってくると思っています。
私は、近所で味噌醤油を貸し借りする、というような話を親からギリギリ聞いている世代です。このような昔ながらの地縁型のコミュニティは、助け合うことで生活が豊かになるという合理性に基づく側面があると思っています。古くから土地にいる人たちの間ではそのコミュニティが続いている一方、地方から来る方が、こういったコミュニティに入ってこないというのが今後の課題の一つですね。そういった方々は、助け合わなくても生きていける経済的余裕があるために、あえて地縁型コミュニティに入る合理性がなかったと思うんです。
しかし、今後日本は相対的に貧しくなっていくと想定されており、そういうときに再び、助け合うコミュニティの重要性が増していくのではないかと思っています。


うめざわ
そもそも、人はどこかへ所属したいという欲求があります。日本舞踊教室のような習い事はその受け皿としても機能していると思います。私も日本舞踊教室の取材を続ける中で、社会人になって数年、20~30代の方が居場所を求めて入られるということが結構あるなと感じています。尚雄里さんの話にもあったとおりですね。
いま社会にコミュニティが失われつつある、しかし、それがもう一度必要とされる未来が来る。そのときに、多様な人々が集まる、何かあった時に相談できる人がいる、日本舞踊教室のようなコミュニティの重要性が増してくるのではないかと感じています。

佐藤あつこさん
助けあう、合理的なニーズでコミュニティが必要とされるのは間違いないですね。日本はすでに、相対的に人件費が低い国になっています。コロナ禍でも非正規の女性が最も仕事を失っている現状があります。なにかあったときに頼れる、自分の居場所が必要になることは間違いないと思います。
ただ、その際のコミュニティを考えるとき、コミュニティ自体の継続性も重要になってきます。コミュニティの継続、ある程度の人の入れ替わり、オープンな構造などが必要になってきますが、そうすると日本舞踊の先生が個人でそれを担保できるかというと、それは難しいところがあると思うので、そこで行政と組んで何ができるのか、一緒に考えたいところですよね。

佐藤あつこさん
そこで、日本舞踊教室なんだけれど、そこがいろんなところから集まってきた人たちの場になり、プラットフォームになり、予期せぬ活動につながっている、というような事例があったらぜひ知りたいです。
学童×日本舞踊?

うめざわ
新しい試みとしては、放課後学童での活動があります。
親御さんが放課後に家にいない子供たちを預かるのが学童なのですが、東京都の小学校と埼玉県の日本舞踊教室をオンラインでつないで、テレビのモニター越しに日本舞踊を踊るという活動を行いました。

佐藤あつこさん
オンラインでこどもたちが画面を見ながら踊るんですか?

うめざわ
はい、そうです。トータルで60分ほどで、お辞儀やご挨拶の仕方を学び、童謡の「ずいずいずっころばし」を使って踊りのお稽古を行いました。歴史をさかのぼると、昔の日本舞踊教室って、学童的な性質を持っていた時もあったんです。毎日、稽古場に行って、15分だけお稽古して、あとは友達と遊んで帰るみたいな。いまは子供たちも忙しいですから、大体、週1回1時間がスタンダートになっています。
そう考えると、日本舞踊教室には、「親御さんがお子さんを預けられる」という機能がありますよね。
尚雄里さんの教室でも、親御さんがコロナでリモートワークになって、お稽古の時は子供を預けられて助かる、という声をいただいた、という話を伺いました。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
今でもありますよ。「先生すみません、何時から何時までどうしてもいないので、早く行ってもいいですか?」と。

うめざわ
そういうときはどうされるんですか?

若柳尚雄里(なおゆり)さん
お稽古までは宿題しなさい、って宿題させておいて、宿題が終わったら、うちの稽古場は、小学校1年生からは浴衣の着付けとお文庫(帯の結び方)は自分でさせているので、自分で着替えさせて、待たせています。
実は、そういうことをもっとやっていきたいなと思っているんです。いまはマンションで教室をやっているんですけど、店舗などを借りて、着替える部屋と別にスペースを取って、机を置いて、時間まで勉強して、終わっても勉強して帰れる、みたいな。

佐藤あつこさん
日本舞踊も教養の一つですし、勉強と一体化していてもいいですよね。

若柳尚雄里(なおゆり)さん
はい。なかなか家では宿題ができないんだ、っていう子もいますから。それだったら稽古場でやってもいい。勉強は、私は教えられませんけれども、お弟子さんの塾講師の方に見ていただいたりとか。

佐藤あつこさん
そう考えるといろいろ広がってきますね。
中央区は受験熱が強く、中学校は公立が4校しかないんです。その分どこに入るかと言うと、私立の中学校です。それだけ勉強に熱心な土地柄なので、習い事で宿題まで見てくれたらとても素敵だろうなと思います。

同じ方向を向いて対話することが新しいアイデアにつながる

うめざわ
ありがとうございます。
日本舞踊には、ボランティアや学童、勉強ができるお稽古場などのポテンシャルがあると再認識できました。しかしそのためには日本舞踊の価値を再発見していかないといけない。そのためには、日本舞踊の外の方と話をしたり、交流したり、コラボレーションを提案したりという事が必要だと思っています。
今回、議員である佐藤さんと対談できたことも、日本舞踊のポテンシャルの再発見につながると思います。ちなみに、「区議会議員さんって、そもそも声かけていいんだろうか?」と一般の人は感じると思うんです。私たち一住民として、区議会議員さんには、どうアプローチすればいいんでしょうか?

うめざわ
今回、私と尚雄里さんで企画しましたが、こういう機会がいろんな場所で起こってほしいなと思っています。実際に地域に貢献したいと思っている先生方ってたくさんいらっしゃると思うんですよね。
そのときに、「区議会議員さんって、そもそも声かけていいんだろうか?」って感じると思うんです。一住民としてどうアプローチすればいいんでしょうか?

佐藤あつこさん
それはもう、どんどん言ってください。こういうことをしてみたい、ということを話しながら、それはどこの予算を取ってくればできるのかな、って考えるのが私たちの仕事なので。

うめざわ
例えば、日本舞踊の先生が学校の子供たちに踊りを教えたいと思ったときは、「私はこういうことができて、地域にこういう形で貢献ができます」などとまとめて、地元の政治家さんにメールを送るなどすればいいんでしょうか?

佐藤あつこさん
はい。いいと思います。とても面白い試みだと思うし、どんどん言っていただきたいですね。そういう事をしていくうちにお互いの理解が進んできて、活動が地域に定着していくというのは十分ありえることだと思います。

うめざわ
連絡するときに、ここを抑えておいた方がいい、という目安みたいなものってありますか?

佐藤あつこさん
例えば再開発とか、土建関係を行っている議員に言っても「日本舞踊とは?」から始まってしまいます。日本舞踊であれば、子育て施策や福祉をやっている人などを見極めて連絡したほうがいいですね。

うめざわ
議員さんでも得意分野があるので、区議会のHPなどで調べて、方向性が近い方へコンタクトを取ったらいいということですね。

佐藤あつこさん

「コミュニティスクール」

うめざわ
今日様々な議論ができましたが、佐藤さんから他に、日本舞踊教室のポテンシャルを生かせるアイデアなどはございますか?

佐藤あつこさん
今日の議論のような活動を考えたときに、学校をベースにするというのが一番考えやすいと思います。
それを実際に実現する可能性につながる制度として、「コミュニティスクール」があります。
これは学校というのは、校長先生や先生だけが決めるものじゃなくて、地域の方たちの色々な得意分野を生かして決めてくというものなんですね。

うめざわ
コミュニティスクールというのは初めて伺いました。

佐藤あつこさん
現在、学校の行事などは、文科省や教育委員会や校長先生が決めているのですが、地域の方たちも含めた「コミュニティスクール」という組織を作って、学校のことは全部、コミュニティを通じて決めていくのが「コミュニティスクール構想」です。当然、地域の意向が教育現場にいまより反映されていくということですね。
一方で、みなさんバラバラの生活をしている都会の方を入れてコミュニティを作っていくにはどうしたらいいか、その方法論を編み出すまでに時間がかかっているというのが現状でもあります。

うめざわ
なるほど。地域全体で教育を作っていく「コミュニティスクール」という仕組みがあって、そこに日本舞舞踊教室が貢献できる可能性もありそうだということですね。今後、私たちも考えていきたいテーマです。

うめざわ
さて、本日はそろそろお時間となってしまいました。お一人ずつ感想などいただけますでしょうか?

若柳尚雄里(なおゆり)さん
佐藤さんがざっくばらんにお話しくださいましたので、議員さんでも区民としてもとても近い存在だということが分かりました。私も、私ではない先生も、区で活動されている方と一緒に手を取り合って、志を共に活動ができたらと思いました。

佐藤あつこさん
日本舞踊の話をしたのは久しぶりです。区の施策との関連で、日本舞踊になにかできる可能性を考えさせられたことはすごく新鮮でした。素敵な出会いがあったので、区政に貢献できるようなことを一緒に考えられたらと思いました。

うめざわ
「地方行政の観点から、日本舞踊教室の魅力を発見する」というテーマでお話してきました。短い時間でしたが、これまでにない視点で何ができるかを考える、とても良い機会になりました。
今日のように、「これもできるんじゃないか?」というようなことを誰かと考えて、働きかけていくようなことが全国で起こるといいな、と思いました。もしこれを見ている方で、思いついたことがある方は、ぜひご連絡ください。
お二人とも本日は誠にありがとうございました。
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