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【取材】”女性の演じ方”につまづいていた俳優が、日本舞踊を通じて学んだこと/俳優・井神沙恵

【取材】”女性の演じ方”につまづいていた俳優が、日本舞踊を通じて学んだこと/俳優・井神沙恵

伊東ちひろ

東京で俳優として活躍されている井神沙恵さんにインタビューさせていただきました。
沙恵さんは愛媛から上京し、2012年からフリーで俳優をされており、忙しい合間を縫って日本舞踊のお稽古に通ってらっしゃいます。
そんな彼女が日本舞踊を始めようと思ったきっかけ、日本舞踊が俳優業に役立っていることを詳しくお伺いしました。

日本舞踊を始めたきっかけ

井神沙恵 / Igami Sae
1986年12月24日生まれ。愛媛県出身。早稲田大学第二文学部卒業。大学卒業後、古書店にて勤務。2012年より俳優として活動開始。
2013年、松村翔子作演出短編作品『色は匂へど、』に出演し、2014年モメラス第一回公演『色は匂へど、』に出演。以降、モメラスメンバーとして公演に参加、現在に至る。

モメラスの他、MU、月蝕歌劇団、ナカゴー、鵺的×elePHANTMoon、フロアトポロジーなど東京の小劇場を中心に活動中。映像作品では池田千尋監督『ミスターホーム』『東京の日』などに出演。あきききかく公演「真っ白なグランドを避け下駄箱で 詠むHB31文字」(米内山陽子作演出)に短歌協力。

大学入学を機に愛媛から上京された沙恵さん。

卒業後はそのまま東京で本屋さんに就職。その頃、学生時代からの知人が演出を務める舞台に誘われ俳優に。

 

伊東「そのまま俳優さんをされることになったのですね。」

沙恵さん「そうなんです。俳優はやってみると難しくて、衝撃ばかりでした。できないこと、難しいことだったからこそ続いているのかもしれません。」

そんな前向きな沙恵さんに、転機が訪れたのは2019年11月。

日中韓の演出家と俳優が集まって行われたオムニバス上演でした。

 

沙恵さん「中国と韓国の俳優さんはそれぞれ、バレエや中国古典舞踊の素養があって、身体感覚がとても優れており、私も身体面を磨きたいと思いました。これが日本舞踊を始めようと思ったきっかけです。

抵抗感のあった”女性らしい女性役”… 日本舞踊を通して学んだこと

能動的で行動力のある沙恵さんは「女性らしい女性に見られること」に悩んでいたそう。

 

沙恵さん「”女性らしい”というのが弱く見られるようで抵抗がありました。かっこよくスマートに見られたかったんだと思います。だから、”女性らしい”という言葉を素直に受け入れることがなかなかできませんでした。

沙恵さん「日本舞踊を始めて”宵は待ち”という好きな男性と別れなければならない女性の曲を踊りました。こうすると素敵になる、グッと女らしくなるというやり方があるんですよね。

師匠から教えて頂き、実践するうちに、”女性らしさ”がわかってきて楽しくなってきました。日本舞踊は受け身な女性の役であっても、攻めの姿勢で魅せに行くんです。だからかっこいいなと思いました。

日舞を通して起こった心境の変化

沙恵さん「日本舞踊を通じて、『女性らしさを気負いなく表現していい』と思えるようになりました。これからも日本舞踊で得た技術を活かして、表現の幅を広げていきたいと思います!

ライター:伊東ちひろ

仕事が落ち着き、何かしたいなと思っていた頃、日本舞踊の動画を見たことがきっかけで即入門。OLをしながら週1でお稽古に通う。着物も大好き。「もうこれ以上着物は増やさない!!」と何度誓ったのか、わからない。好きな演目は「京の四季」。

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