舞踊小曲「さくらさくら」歌詞と解説

舞踊小曲「さくらさくら」歌詞と解説

日本舞踊の手習い曲として親しまれている、舞踊小曲「さくらさくら」の歌詞と解説です。

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舞踊小曲「さくらさくら」解説

幕末の江戸で、箏の手習い曲として作られました。この歌を知らない人はいない、というほど日本中に知れ渡っている曲で、日本を代表する歌として国際的な場面で使用されることも多い曲です。

日本では古くは「花」といえば「梅」をさしましたが、平安時代ごろに桜の人気が上昇。花といえば「桜」をさすようになりました。平安時代末期に藤原定家によって編纂された小倉百人一首には桜を詠んだ和歌が六首入っています。

特に有名なのは次の二首でしょう。

花の色は  うつりけりな  いたづらに  わが身世にふる  ながめせしまに(小野小町)
ひさかたの  光のどけき  春の日に  静心なく  花の散るらむ(紀友則)

これらの和歌のように、パッと咲いてパッと散る桜は人生の儚さや諸行無常、もののあはれといったものを感じさせ、日本人の精神性を表す花、とも言われます。

「さくらさくら」が作られた江戸末期は、品種改良によって数多くの桜が作られた時期でもあり、現在最もよく見かけるソメイヨシノもこのころ生まれました。また、河川の整備で護岸に桜が植えられたりして、より庶民に身近な存在となり、現在に近い花見の文化が生まれたのも江戸時代です。

この歌の「さくら」はどちらかというと山に自生する「山桜」でしょう。夜明けの薄明かりに霞みがかった山々と桜との幻想的な風景が浮かびます。

舞踊小曲「さくらさくら」歌詞

さくら さくら やよいの空は

見わたす限り かすみか雲か

匂いぞ出ずる

いざや いざや 見にゆかん

または、

さくら さくら 野山も里も

見わたす限り かすみか雲か

朝日ににおう

さくら さくら 花ざかり

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