長唄「手習い子」歌詞と解説

長唄「手習い子」歌詞と解説

日本舞踊で人気の長唄「手習い子」の歌詞と解説です。

長唄「手習い子」解説

「手習い」とは、習字やそのほか習い事全般を指す言葉です。

この曲は、ある春の日,寺子屋帰りの娘さんが、日傘や手習草紙(文字の練習帳)を手に、道草をする様子を描いた曲です。

蝶を追うあどけなさや,ちょっとませた娘の恋心などが歌われます。「蝶々」「日傘」「手習い草紙」など、小道具がたくさん出てくるのもこの曲の楽しみです。

子供たちが教室に通って字や学問を習う場所は、上方(関西)では「寺子屋」、江戸では「筆学所」といいました。寺子屋の先生は町民が多く、そのほか農民、商人、士族(武士)などいろいろな身分の人が教えていました。

寺子屋のおかげで明治期の日本の識字率の高さは世界でも高い水準にあったようです。

さて、こちらは広重が寺子屋を描いた浮世絵ですが、おなじ子供でも、手習い子に描かれる、ちょっとおませな女の子と、無邪気な男の子の違いが出ていますね。

寛政四年(1792年)、江戸河原崎座で四代目・岩井半四郎により初演されました。七変化所作事「杜若七重の染衣(かきつばたななえのそめぎぬ)」の一曲です。

長唄「手習い子」歌詞

今を盛りの花の山、来ても三芳野花の蔭、あかぬ眺の可愛らし、遅桜まだ蕾なり、
花娘寺子戻りの道草に、てんと見事な色桜、ひな草結ぶ島田髷、はしたないやら恋しいやら

肩縫ひ上のしどけなく紙撚くひ切る縁むすび、ほどけかかりし繻子の帯、振の袂のこぼれ梅、
花の笑顔のいとしらし、ふたつ文字から書そめて、悋気恥かし角文字の、すぐな心のひと筋に、
お師匠さんのおっしゃったを、ほんに忘れはせぬけれど

ふつつり悋気せまいぞと、矯んで見ても情けなや

まだ娘気の跡や先、あづまへもなきあどなさは、粹なとりなり目に立つ娘

娘々とたくさんにさうに、言ふておくれな手習ひ覚え琴や三甲線踊の稽古

言はずかたらぬ我が心、乱れし髪の乱るるもつれないは唯移り気な、どうでも男は悪性者

さくらさくら諷はれていふて袂のわけ二つ、勤めさへ唯うかうかと、どうでも女子は悪性者、東育ちは蓮葉なものぢやへ

恋のいろはにほの字を書いて、それで浮名のちりぬるをわか、よたれそつねならむうゐ心おく山けふこえて、
逢ふた夢みし嬉しさに、飲めどもささに酔ひもせず、京ぞ恋路の清書なり

つまの為とて天神様へ願かけて、梅を断ちます明白サア、われ一代立ちます明白、梅を梅を立ちます明白、
サアわれ一代実ほんに、さうぢやいな品もよや

請鳥の囀り、梢々の枝にうつりて風に翼のひらひらひら、梅と椿の花笠着せて着せて、眺めつきせぬ春景色

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