京都の通訳ガイドさんが「祇園小唄」に挑戦!

京都の通訳ガイドさんが「祇園小唄」に挑戦!

2020年7月、東京都文京区音羽舞台にて、現役の通訳ガイドさんを対象に、日本舞踊「祇園小唄」研修が行われました。

研修の内容は、全4日間の間に、端唄「祇園小唄」を踊れるようになるというもの指導に当たったのは元タカラジェンヌで、日本舞踊家の白鳥佑佳さん(東京都三鷹市)。

白鳥佑佳(しらとりゆうか)さん

訪日外国人の定番観光地である「京都」では、祇園の料亭で舞妓さんが「祇園小唄」を舞うのを見学するツアーが人気です。

一方で、通訳ガイドさんは、幾度となくツアーに同行し祇園小唄を見学しているものの、実際に踊ってみたりする機会はありません。

今回は、そんな通訳ガイドさんが「祇園小唄を実際に舞ってみる」ことを通じて、より京都の文化や日本伝統文化への理解を深め、仕事に活かせるようと企画され、実現しました。

内容は、4日間かけて祇園小唄をマスターし、最後にみんなで踊りを発表し合う、というものです。

いよいよ研修スタート

研修は、日本舞踊とは何か、祇園小唄とはなにか、という歴史的な背景のレクチャーから始まり、次に実際に踊りの稽古に入ります。

資料を用いて日本の芸能史、日本舞踊の歴史を説明

「祇園小唄」は1~4番までそれぞれ春夏秋冬の京都の風物に触れながら、舞妓さんの心に秘めた恋心を唄っています。

通常は半年から1年かけて覚えるような曲なのだそうで、それを4日間でやってしまおうというのですから、研修はかなりハードな内容です

しかも二人一組になって踊るので、相方の振りと自分の振りがごっちゃになったりして悪戦苦闘。これは、本当に4日間ですべてをこなすことができるのか・・・?

 

 

これで本当に最後まで踊れるのか?

初日が終わると、みなさんへとへとのご様子。

「見たまま体を動かすだけなのに思うようにならなくて難しい。」「舞妓ちゃんってすごかったんだ・・・」

「これは冬までは無理かな・・・2番の夏までしかできないかな・・・」と講師の白鳥さんも、研修の進捗を心配されていました。

研修4日目は・・・?

次にお邪魔したのは研修最終日の4日目。初日は最後までいくのか?とみなさん不安なご様子でしたが・・・?

4日目はなんと、みなさん見違えるようになっていました!白鳥さんの指示に合わせて、きびきびと、相方と息を合わせて踊られています。

 

白鳥さんからサプライズ

研修4日目。最後の「冬」を習い終わり、みんなで発表会の前に、白鳥さんからサプライズが。

なんと、舞妓さんらしい、「だらりの帯」と「引き着」の衣装を用意してくださっていました。

全員がこの衣裳を身に着け、いざ発表会。

発表前はみんな自信がなさそうでしたが、音楽がかかると表情が一変。4日間で仕上げたとはとても思えない、堂々とした舞いを披露されました。

参加したガイドさんたちの感想です。

舞妓ちゃんってすごかったんだ!

感謝の一言です。早く芸舞さんの仕事をしてみたい!と思いました。

・先生からしたら、全然形になってなかったかもしれないけど、最後のポーズをキメられたときが、すごく気持ちよかったです。

・本当に良かったです!これからは厚みを持ってガイドできそうです。

日本舞踊が好きになりました!めっちゃ楽しかったです。

 

研修を取材して

新型コロナウィルスの影響で、訪日外国人観光客が激減して久しく、通訳ガイドさんも仕事が出来ない状況が続いています。そんな中でも、この状況を「勉強の機会」と捉え、「アフターコロナ」に向けてスキルアップに励む通訳ガイドさんたちの姿勢に感銘を受けた取材でした。

 

研修などについて、お問い合わせはこちらまで

日本舞踊家 白鳥佑佳(しらとりゆうか)

花柳流師範
3歳より日本舞踊をはじめる
宝塚音楽学校首席入学
宝塚歌劇団花組所属。宝塚大劇場、新宿コマ劇場など大舞台を多数経験
退団後はダンス講師や子供のためのダンスプログラム開発、子供ミュージカルのプロデュース、ファッションショーの演出、国内外での公演など多方面で活躍
日本舞踊教室「薫乃会」主宰
東久邇宮文化褒賞受賞
令和元年、「白鳥佑佳」として活動開始

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白鳥佑佳 アメブロ

*この研修は、新型コロナウィルス感染防止対策の観点から、研修施設の常時換気・衛生対策・適切な距離の確保などの対策を実施し、細心の注意を払って開催されています

参考記事:端唄「祇園小唄」歌詞と解説

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