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【討論】日本舞踊の魅力を伝える!子ども体験プログラムを考えよう

【討論】日本舞踊の魅力を伝える!子ども体験プログラムを考えよう

子供たちにもっと日本舞踊を体験してほしいな。もっと、日本舞踊の魅力を伝えたい!

他の教室はどんな体験レッスンをしているんだろう?

子供の多種多様な体験ニーズが高まる中で、子供に日本舞踊を体験させようと考える親御さんも増える可能性があります。

▶参考記事:子ども習い事サイト「スクルー」に聞く!トレンドの変化で日本舞踊にチャンス到来?

それに備えて、日本舞踊教室の先生と、子供向けの短期体験プログラムについてディスカションしました。

最後には、体験プログラムの内容、ポイントなどをまとめましたので、教室の先生はぜひ参考にしてみてください。

・みなさんの教室の体験レッスンの様子
・選曲について。流行をうまく取り入れよう!?
・子供と大人、それぞれの反応
・子供に日本舞踊を体験してもらう意味!
・成果発表の時間を
・日本舞踊の魅力を伝える体験プログラムまとめ

今回、東京、神奈川そして京都から、先生がオンラインでディスカッションに参加してくださいました。

みなさんの教室の体験レッスンの様子

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うめざわ

まずは、みなさんの教室で、お子さん向けに行っている体験レッスンの様子を教えてください。

①内容、②意識されていることをシェアしていただけますか?

先生(神奈川)

「挨拶、お辞儀、童謡などの短い曲を踊る」です。

「子供と仲良くなること、打ち解けること」ですね。

先生(京都)

「立ち座りのお稽古」と「童謡か、子供用の長唄小曲」のようなものでリズムが取りやすいものを選んでお稽古しています。

子供が楽しいと感じられることを大事にしています。知らないことをやることに慣れていない子もいるから、まずここは楽しいことをするところだよ、と感じてもらえるように。

先生(東京)

立ち、座り、歩きなどをゲームを交えてお稽古したり、扇子を持たせて「見立て」をゲーム感覚でお稽古したりします。

踊る曲は、お囃子だけのものに振りを付けています。

今や「さくらさくら」や童謡を学校で習わなくなってきているので、それを使っても「知らない」となってしまうんですよね。

子供は「空からヒラヒラ降ってくる」「波」「鞠つき」のような振りを好むことが多いので、そのような振りを取り入れて、子供たちが楽しめるようにしています。

選曲について。流行をうまく取り入れよう!?

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うめざわ

「さくらさくら」など童謡が、共有されていないことは少し驚きでした。そうすると選曲も「さくらさくら」ならみんな知ってるよね、というのが通用しないですよね。

「さくらさくら」に代わる曲として、教科書に載っている他の曲を使うといいんでしょうか?

先生(東京)

う~ん、選曲は古典邦楽の範囲内でするべきじゃないですかね。

そこがブレてしまうと、古典のお稽古をした時に「なんだこれは?」となってしまいそうです。

先生(京都)

そうですね。そこは邦楽でないとヘンになっちゃう。

逆に、曲の中に、いま流行っているものを一部取り入れることはいいかもしれませんね。いまだと「鬼滅」ですよね。

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うめざわ

振りの中に「殺陣」とか「チャンバラ」的な要素を入れるとかですかね。

 

先生(京都)

そうですね。アニメの中の決めのポーズを入れたりするのもありじゃないでしょうか。

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うめざわ

教科書の内容の変化とともに、みんなが知ってる曲も変わってきているようです。

子供たちがより楽しめるように工夫が必要かもしれませんね。

子供と大人、それぞれの反応

「子供が盆踊りに夢中になっていた」「浴衣を着たい!着せたい!」なども日本舞踊体験に参加する、よくあるきっかけ

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うめざわ

日本舞踊を体験してみた子供たちの反応って、どうですか?

先生(東京)

子供はすなおに先生の真似をして、親しみますね。

家でも、教室で覚えたものをずっと踊って楽しんでいた、っていう話を後日、親御さんから聞いたこともあります。

先生(神奈川)

私も、子供は細かく説明するより、とにかく楽しもう!身体を動かそう!という方がいいですね。

先生(京都)

私もそう思います。お子さんは、なにか難しそうなことをやるんだとか、伝統をお勉強するんだ、とかではなくて、ここはなにか面白そう、楽しいことができそう、という期待感で来てくれるのが理想ですね。

先生(東京)

親御さんのほうが、知らないことを調べたりということがあるので、親御さんには、こういうことをやっていくと、挨拶や姿勢がよくなりますよとか、ご説明差し上げると、子供も大人も両方の満足につながりますね。

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うめざわ

「日本舞踊を習わせるとすごい人になれそう」みたいな、大きすぎる期待を持っている親御さんもいると聞いたことがあります。

子供には体験を通じて、大人には言葉での説明も交えて、ありのままを知ってもらうのが結局は、大切なのかもしれませんね。

子供に日本舞踊を体験してもらう意味!

小さい時にこそ良いものに触れてほしい、先生にも親にも共通する想いだ

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うめざわ

継続しないと身につかないこと、わからないこともたくさんあるのが日本舞踊だと思います。

短期であってもお子さんが日本舞踊を体験する意味って何だと思いますか?

先生(東京)

「小さい時に日本舞踊を体験したことで将来、日本の伝統的なものに触れる機会があっても、敬遠するものじゃなくて、経験したことがあるものとして捉えられるのは大きいこれは子供に日本舞踊を教えた友人から言われた言葉です。

その友人の子供の小学生には夏休みに4回だけ「さくらさくら」を教えただけなんですが、1年2年経ってから会ったときに、まだ覚えてるよ、って私の前で踊ってくれたんですよ。子供の記憶ってなかなかのものです。

先生(京都)

それだけ楽しかったんでしょうね!そんな体験は、きっと一生覚えてくれているんじゃないでしょうか。

小さいころに、そういう鮮烈に記憶に残る体験をしたということは、これから先の人生を豊かに生きることにもつながると思います。

成果発表の時間を

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うめざわ

人前で踊りを披露する、見てもらう喜び、というのも日本舞踊の魅力の一つだと思うんですが、体験の成果を見てもらう時間を設けるなどはどうでしょう?

先生(東京)

行っていますよ!私は、成果発表の前には、あえて親御さんに席を外してもらって、親御さんの見ていないお稽古の時間を取ることがあります。

みなさん、お稽古を見ている親御さんが、ついついお子さんに口を出してしまうことってありませんか?「それ違うよ!」みたいな。

先生(神奈川&京都)

あります!

先生(東京)

お子さんに期待している親御さんのお気持ちもわかるんですが、子供が先生ではなくて親御さんの顔色ばかりを見てしまうことにもつながります。

ですので、あえて親御さんに席を外してもらって、親が見ていない時間を作るようにしていますね。そうすることで子供さんも習うことに集中でき、習ったことを見せるんだという意識につながります。

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うめざわ

みなさん、それぞれの工夫やアイデアがありますね。これを生かせば、とてもよい体験プログラムができそうです!

日本舞踊の魅力を伝える体験プログラムまとめ

みなさんが実施されていること、今回出てきたアイデアを一覧にをまとめました。

体験プログラムを作成する参考にしてみてください。

・あいさつ・おじぎ

・立ち座り、歩き、扇子を持たせて見立てなど。
 ・ゲームを交えて、ゲーム感覚で行えるとよいかも

・短い曲をお稽古
 ・童謡や、邦楽の短いもの
 ・リズムが取りやすいものがよい
 ・子供に好まれる「空からヒラヒラ降ってくる」「波」「鞠つき」などの振りがあるとよさそう
 ・振付は、子供が興味を持つように、流行のアニメなどから一部を取り入れるのもあり?
 ・親御さんが気になってしまう場合は、あえて席を外してもらう時間も大切

・成果発表の場
 ・親御さんに見てもらう
・達成感を感じてもらう

・記念撮影

子供にはとにかく楽しんでもうらうこと、親御さんには気になることを説明してあげることが、親子ともに満足につながる。