日本舞踊教室がオンラインレッスンを今すぐ導入すべき理由【課題も解説】

日本舞踊教室がオンラインレッスンを今すぐ導入すべき理由【課題も解説】

オンラインレッスンを導入しようかどうか悩んでいる日本舞踊教室の方向けの記事です。
私は、「オンラインレッスンは、いますぐ導入すべき」という立場から、その理由を解説します。
一方で、オンラインレッスンの課題についてもしっかりと解説しますので、最終的にやってみるかどうか、判断する材料にしてもらえればと思います!

オンラインレッスンとは

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まず最初に簡単に、オンラインレッスンとはどういうものかを説明しておきます。

「オンラインレッスン=PCやタブレットをインターネットにつないで、師匠とお弟子さんが画面越しに動画中継を行ってお稽古をすること」です。

英会話レッスンの世界ではずっと前からオンラインレッスンが取り入れられていることで有名で、最近ではヨガやダンス、空手といった、体を動かす習い事も続々とオンラインレッスンが登場しています。

がっかりするかもしれませんが、オンラインはオフラインと「まったく同じ」にはなりません

オンラインレッスンをオフライン(対面)での稽古の代わりに行いたい、という方がほとんどだと思います。特にこの記事が書かれている2020年4月は新型コロナウィルスの影響でが外出自粛が続き、教室を休まれているために、オンラインでお稽古を再開したい方も多いと思います。
しかし、先に結論ですが、オンラインレッスンはオフラインでのお稽古の完全なる代わりにはなりません。
PCやタブレットの画面越し、完全にはなくならないタイムラグ、正面の一方向からしか確認できないカメラの視野など、技術的なハードルがどうしても残るからです。

オフラインでは絶対に実現不可能な「メリット」がある

しかし、この課題は工夫で減らすことができ、なおかつオンラインでしか絶対に実現できないメリットもたくさんあって、きちんと特徴を踏まえたうえでなら、オンラインレッスンはとても役に立つからです。

今のうちに導入に向けて動くべき

オンラインレッスンに慣れるのにはどうしても時間がかかりますし、大変な部分もあります。しかし多くのメリットがあるオンラインレッスンをやらない理由にはなりません。いまからその理由を解説していきます。

オンラインレッスンを導入すべき理由(メリット)を解説します

場所が関係なくなる

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オンラインレッスンは、PC・タブレットとインターネットさえあればどこでもできます。師匠、お弟子さんともに、稽古場へ足を運ぶ必要がなくなるのです。

引っ越しても稽古を続けられる

移動がなくなるということは、これまで引っ越しを理由にお稽古に来れくなってしまった人が、教室を辞めずにお稽古を続けられるということです。例えば、進学、就職、転職、結婚、介護などが理由の引っ越し。
これまでは、お稽古を続けることを諦めざるを得ませんでした。それが、オンラインレッスンができればお稽古を継続できます。例えば週に一回、オンラインでお稽古をして、3か月に一回は実際に教室に行ってお稽古する、などメリハリをつけることも可能です。
私の肌感にはなりますが、一般的に日本舞踊教室のに通われる方は、平均で4~5年続ける方が多いようです。辞める理由は、進学や結婚、転職や介護による引っ越しやUターン帰省です。これらの理由で退会せざるを得ない、という問題が、オンラインレッスンで解決できます。

移動時間が有効に使える

場所が関係ないということは移動もなくなるということです。仕事で忙しい人、家事に子育てに追われる主婦の方々、その時間が有効に使えます。

猛暑日、寒い日、台風も関係なし

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そして、特に高齢の方にとっては、これも大きなメリットになるのが、暑さ・寒さを気にしなくていいことです。真夏の暑い日、熱中症の危険が避けられます。真冬の寒い日、風邪をひいたり、インフルエンザをもらってくる心配もありません。
また、台風や豪雨など、外に出るのが危なくても、移動がないので安心です。

「日本の遠隔地」へ可能性が広がる

新しいお弟子さんを増やしたい、仲間を増やしたい。そんな場合も、オンラインレッスンは新しい可能性を広げてくれます。
これまでは「家から通える」ことが日本舞踊を始める条件でしたが、「通えない」あるいは「〇ヶ月に一度通える」という人がオンラインレッスンを利用して日本舞踊を始められるようになったのです。
これまで新幹線で出稽古に行っていたお師匠さんも、オンラインレッスンを取り入れて、お稽古の回数を増やすことが可能になりました。

「海外」へ可能性が広がる

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当然、これは国内にとどまる話ではありません。海外でもインターネットがつながっていればよいのです。

  • 海外にいる日本人
  • 海外の日本好きの人たち

へ、日本舞踊を教える事ができます。

海外にいる日本人とは、留学生や駐在員・そのご家族、移住した方など。海外へ出た日本人は、海外に出たことで、より日本のことに興味を持つのだそうです。しかし和の習い事教室があるほどの国や都市はそうそうありません。また、海外の日本好きの人、着物好きの人などに、国境を、国籍を超えて、日本舞踊をともに楽しむことができるのです。

平日の日中に稽古が入れられる

海外とお稽古するということは、国によっては時差があるため、日中のお昼間(お稽古があまり入らない)に稽古を入れることができるので、既存のお弟子さんのお稽古を邪魔することなく、新しいお弟子さんを増やせることにもなります。

ツールの機能を使って稽古の効率化ができる

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オンラインレッスンは、ZOOMやSkype、LINEといったWEBlコミュニケーションツールを使います。それらには、様々な機能が付いていて、お稽古の助けになるものもあります。
例えば、ZOOMが持っている録画機能。稽古の復習に使えます。
また、ほとんどにツールが持っているチャット機能とファイルの送信機能。それでお稽古の資料を送ったり、WEBサイトのURLを送ったりできます。
画面共有機能があるツールでは、片方のPCやタブレットの画面を、相手にそのまま見せることができる(画面共有)ので、例えば師匠のPC上にある踊りの資料を、弟子に簡単に見せたりすることができます。

オンラインレッスンの課題

ここまで、オンラインレッスンを挿入すべきメリットについて書いてきました。しかしオンラインレッスンには課題もあります。ここもしっかりと理解したうえで導入するべきだと考えます。
ここからはオンラインレッスンの課題について紹介します。

PCが苦手な人は苦労するかも

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オンラインレッスンはPCやタブレットを使い、インターネットとZOOMやSkypeなどのアプリケーションを通じて行います。これには人によっては苦労する可能性があります。
師匠がわかっていればいいだけではなく、お弟子さん側も使い方を理解しなければなりません。パソコンなどの操作が苦手な方、触れたことがない方もいるかもしれません。そういう方に、使い方を教えて、オンラインレッスンに馴染んでもらうのには、それなりに労力がかかります。そして教える側も当然、理解している必要があります。

覚えることが多い

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パソコンやタブレット操作について、インターネットについて、ZOOMなどアプリケーションについて、覚えたり、トラブルが起こったときの対処法を身に着けないと、オンラインレッスンは軌道に乗っていかないでしょう。
トラブルは必ず起こるもの、としてスタートする必要があります。だからこそ、できる限り早く取り組み始めて、慣れる必要があります。

自宅で稽古の場所を確保してもらう必要がある

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場所を選ばない、と書きましたが、正確にはご自宅でも、お稽古ができるほどの広さを確保してもらう必要があります。大きなお部屋があるお家なら大丈夫ですが、それほど広さが確保できない場合は確保できる範囲でお稽古をすることになります。

平面的にしか捉えることができない

カメラを使うので、対面とは違い映像は正面からしか捉えることができません。どうしても平面的な捉え方しか出来なくなります。ZOOMを使ったり、複数のアプリを同時に使うことで、前と横から撮影したりもできるのである程度は解決できます。

映像・音声のクリアさに限界がある

映像と音声のクリアさははり現実より劣ります。インターネット通信によるタイムラグはゼロにはなりませんし、映像がまれに止まってしまったり、音声が聞こえづらくなることもあります。
インターネット回線や、使用するPCの性能を上げるなどで改善することはできますが、教室での対面稽古と同じクオリティを思い浮かべていると、もどかしさが募るかもしれません。
インターネット回線や機器の性能は日進月歩、進んでいます。今後の技術の進歩に期待しましょう。

門下生同士が会う機会が少なくなるためコミュニティを感じにくい

教室でのお稽古であれば、前の時間の人のお稽古を見学したり、そのまま雑談したり、時には会で交流会があったりと、何かと会って話す機会があります。一方で遠く離れたところでオンライン参加ですと、「通い」が前提での、そのような交流機会はないですから、コミュニティとしてのつながり感をあまり感じられなくなる可能性があります。
そういった雰囲気を大事にしていきたい教室は、オンラインでもしっかりとコミュニケーションが取れる仕組みを考える必要があると思います。最近では、会のLINEグループを作って普段からオンラインのコミュニケーションがある教室も多くなっていると思います。

最近では「オンライン飲み会」や、「オンライン交流会」なども開催されています。教室内の一体感を生み出す工夫が求められています。

他の習い事もオンライン化してきている

日本舞踊だけではなく、他の習い事もオンラインレッスンが普及してきています。習い事を選ぶ条件に、「オンライン対応」がこれから出てくる可能性もあります。

ここでは少し、他のオンラインレッスンにどういうものがあるか見てみましょう。

語学系

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何年も前からオンラインレッスンを実施しているのが「英会話」「語学学習」です。特にフィリピンの英語の先生とインターネットで国境を越えて英語を習う仕組みが有名です。
表情を見ながら、発音などもしっかりチェックできる、会話であれば、多少のタイムラグがあってもあまり気にならないため、オンラインレッスンにしやすかったのでしょう。

音楽系

ギターやピアノや三味線、筝など和楽器もオンラインレッスンが登場しています。合唱など、複数人でのセッションも試みられているようです。

ヨガ・ダンスなど

最近では動きのあるヨガやダンスもオンラインレッスンが登場しています。マンツーマンではなく、いろんな地域、時には海外も含めたグループレッスンを行っている教室もあります。

日本舞踊教室が取り組むべきこと

最後に、日本舞踊のオンラインレッスンの今後の課題となりそうなことを挙げて、終わりにしたいと思います。

質を高める(方法論・指導など)

あらゆる面で、オンラインレッスンの質を高めていく必要があると思います。通信環境やデバイス(PC・タブレットなど)はもちろんですが、オンラインレッスンならではの指導技術や、逆に受ける側の準備や心構えなど、オンラインレッスンならではのメソッドが必要とされてくると思います。

オフライン完結の道も探っていく

遠隔地や海外が視野に入ってくると、オンラインレッスンはオフラインを補助するもの、サブ的なものであると同時に、「オンラインレッスンで完結する」稽古の形も 模索する必要があると思います。
少なくとも、海外の人にオンラインで教えたい、と思っている人にとっては日本に来てお稽古を受けるハードルがかなり高い以上、「オフライン完結」のあり方について早めに検討する必要があります。

教室の価値の見直し

「ウィズコロナ」の時代が来ると言われている昨今、「発表会」「教室での稽古」を主軸とした教室の「あり方そのもの」が見直しを余迫られるのではないかということです。

オンラインレッスンを始めてみたいと思ったら

これから始めたい、という方はこちらの記事をお読みください。オンラインレッスンを始める時に必要なものをまとめました。

はじめてのオンラインレッスンに最低限必要なもの【PCが苦手でもOK】

また、ZOOMを使ってみたいという方はこちらの記事を参考にしていただければと思います。

ZOOMの始め方・使い方を解説!オンラインレッスンを始めたい日本舞踊教室へ

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