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公演や映像資料が少ない!撮影もNG。日本舞踊人口の減少の原因になっているのでは?

公演や映像資料が少ない!撮影もNG。日本舞踊人口の減少の原因になっているのでは?

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【質問】
日本舞踊を観ようと思ったら発表会や国立劇場などで行われる数少ないイベントぐらいしかなく、歌舞伎や能のように観て勉強する場がほとんどないことが悩みです。DVDやYouTubeなどの映像作品もほとんどなく、師匠が踊っている姿を撮影するのも禁止という教室が少なくありません。このことは日本舞踊人口の減少の原因の一つにもなっていると思います。

回答:公演を増やしてもファンは増えない。しかし教育目的には大きな可能性あり

質問者さんはイベント(鑑賞機会)や映像の目的には二つあると考えてらっしゃって、一つはファンを増やすという意味での鑑賞機会、二つ目は教育のための鑑賞機会や映像資料(教材)。これは私もその通りだと思います。

しかし、前者は正直けっこう厳しいと思っています。これまで多くの人が挑戦してきて、(ほぼ)なしえなかったのが日本舞踊の興行化です。公演が増えれば見るチャンスは確かに増えますが、そのうえで日本舞踊が「見られるか」どうかは別の問題。

他のエンタメや娯楽の中から日本舞踊が選ばれるかというと結構難しいのが現状ではないでしょうか。認知度とともに舞台としてのクオリティの問題も非常にシビアに存在します。

逆に後者には大きな可能性があると思います。興行としての日本舞踊は、いくつものブレイクスルーがないと厳しいと思いますが「習い事」や「生涯教育」としての日本舞踊はすでに成立しており、日本舞踊教室を広義の教育機関だと考えれば、教育環境のアップデートとして捉えられるのではないでしょうか。

教育と捉えたときに突き詰めれば、日本舞踊教室の価値は「稽古」そのものであり、鑑賞機会や映像資料は稽古の延長線上にあるものです。

日本舞踊に関する教材は少なく市販されているのは、先日お亡くなりになった花柳千代氏の「日本舞踊の基礎」と、二代目 花柳 壽應氏、 二代目 花柳 輔蔵氏監修の「魅せる日本舞踊 美しい所作と表現を磨く (コツがわかる本!) 」くらいではないでしょうか。

振りはともかく、基礎に関しては汎用的な教材は作れるでしょうし、ある程度体力のある流派なら流はオリジナルの教材を作ることも可能でしょう。

映像解析の技術も進み「教科書」「動画」以外の、たとえば金沢工業大学と扇流が取り組んでいるAIを用いた教育ツールの可能性もあります。

質問者さんの第二の指摘は、日本舞踊教室の価値をより高めるものとしての鑑賞機会・映像活用の可能性を示していると思いました。

参考記事
読んでおきたい!日本舞踊を学ぶ、おすすめ必読本【初心者向け4冊を紹介】

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